ディスプレイ広告を出稿するプラットフォームとして、GDNと並び高い人気を誇るYDN(Yahoo! ディスプレイアドネットワーク)。
掲載面が豊富で使い勝手も良好なYDNをメインのWeb広告サービスとして活用している方や、これから利用を検討している方も少なくありません。
ただ、広告を出稿するために審査をパスしなければならないのですが、その審査をパス出来ずに困っているという方も少なくないのではないでしょうか…?
そこで今回は、YDNの審査基準や、審査を通過するための3つのコツについてをご紹介したいと思います。
目次
1.YDNの審査基準をクリアするために意識するべきポイント
YDNの審査基準をクリアするために意識するべきポイントとしては、下記の5つがあります。
- 明確な主体者表記がなされているか
- ユーザーの意図に反する広告ではないか
- 広告とリンク先ページの内容は一致しているか
- 広告として不適切な内容ではないか
- 記号の使用ルールに沿っているか
YDNの審査は、多数の項目からなる広告掲載ガイドラインに基づいて行われています。
YDNの審査基準については、きちんと知りたいという方は下記をご覧ください。
https://help.marketing.yahoo.co.jp/ja/?p=1367
①明確な主体者表記がなされているか
画像広告の場合、画像内に必ず主体者名(会社名、ブランド名、サービス名、商品名のいずれか)を表記しなければなりません。
また広告のリンク先には会社名と住所、そして電話番号を明記する必要があります。
主体者を表記することで、怪しい広告ではないというユーザーにとっての安心に繋がるものになります。
②ユーザーの意図に反する広告ではないか
Yahoo!では下記のようなものを禁止しています。
- 作成中など、通常の環境で表示することが出来ないもの
- ブラウザのバックボタン等で、直前のページへ戻ることが出来ないもの
- 広告主以外の第三者によるポップアップ/アンダーウィンドウや、別画面を表示するもの
- ブラウザウィンドウの大きさや位置などを強制的に変更するもの
- ユーザーの意思確認なく、ソフトウェアのダウンロードを開始したり、アプリケーションが起動されたりするもの
- その他、ユーザーの意に反する動きのあるもの
つまり、クリック後そのままアプリを起動させたり、ソフトをダウンロードさせたりするなど、ユーザーの意図に反するような動作を行う広告はNGです。
③広告とリンク先ページの内容は一致しているか
広告文やクリエイティブの内容とリンク先ページの内容は、全て一致していなければなりません。
広告での宣伝文句とリンク先ページでの表記に少しでも違いがあれば、審査落ちの対象となっていまいます。
④広告として不適切な内容ではないか
脱法ドラッグや国内未承認の医薬品、著作権を侵害するもの、性に関する表現が露骨なものなど、広告として不適切とみなされる内容・商品・サービスは、当然ながら掲載不可です。
⑤記号の使用ルールに沿っているか
広告タイトルや説明文において、顔文字や機種依存文字の使用はNGとなっています。
また、同種の記号を連続で使用したり、広告内で3回以上使用したりするのも禁止です。
記号についてはこちらで詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「【最新版】リスティング広告で使える記号と効果的な使い方」
広告文やクリエイティブを作成する際は、必ず上記のポイントをしっかり確認して、これらをすべてクリアするものを作るようにしましょう。
2.YDNの審査を通る3つのコツ①―規定のフォーマットを守る
それではここからは、YDNの審査に通りやすくなる、3つのコツをご紹介していきたいと思います。
一つ目のコツは、「規定の入稿フォーマットをきちんとチェックして遵守する」ということです。
バナー画像を作成するにあたっては、Yahoo!の公式ヘルプページで最新の入稿規定を必ず確認するようにしましょう。
ちなみに入稿フォーマットに関して意外と見落としがちなのが、ファイルサイズです。
どの大きさ(ピクセルサイズ)の画像を入稿するにせよ、ファイルサイズの上限は全て150KBまでとなっているので気をつけてください。
3.YDNの審査のコツ②―ユーザーを誤解させるような内容は避ける
ユーザーが誤解してしまうような見せ方をしている広告は審査で引っかかってしまいます。
例えば、画像内でカラムなどを用いることによって、ユーザーにYahoo! JAPANのコンテンツだと思わせてしまうようなバナーや、画像内に検索ボックスを表示させることも禁止となっています。
検索ボックスなんかは、よくテレビのCMなどでは利用されている手法のため、うっかり使ってしまわないように注意が必要です。
他にも、背景を白くしたり透過させたりして、他のコンテンツと同化して見えてしまう画像も審査落ちとなります。
バナーの背景を白にしたい場合は、必ず枠線で囲んで、広告ではない通常のコンテンツだとユーザーに誤解させないようにしましょう。
4.YDNの審査のコツ③―審査落ちの典型的なパターンを知る
審査落ちの典型的なパターンとしては下記のようなものがあります。
- ユーザーに「ターゲティング対象になっている」とはっきり認識されてしまう広告
- 最上級表現のルールを満たしていない広告
- 肌の露出が多い広告
典型例をあらかじめ知っておくことは、審査落ちを防ぐのにとても効果的です。
一つずつご紹介していきます。
①ユーザーに「ターゲティング対象になっている」とはっきり認識されてしまう広告
ユーザーが「自分が広告のターゲティング対象になっている」と明確に認識出来てしまうようなものは、YDNではNGとなっています(ユーザーに不快感を与えるのを防ぐため)。
例えば、「20代」「50代」など年齢を含む表現、「シワが気になる方へ」などコンプレックスを抱えている人向けの表現、「○○のページをご覧になった方へ」などサイト閲覧履歴を根拠にする表現は、広告に含むことが出来ません。
②最上級表現のルールを満たしていない広告
「シェアNO.1」「最速」など最上級表現を使用したい場合は、データ出典元(第三者機関による調査のみOK)と調査年を、クリエイティブ内で明示しなければなりません。
なおこの調査データは、広告掲載時から1年以内のものである必要があります。
③肌の露出が多い広告
人物の写真をクリエイティブ内で使用する際、肌の露出が多くないか気にするようにしましょう。
例えば、肩が出ているような服装だと、審査落ちとなってしまう可能性が高いと言えます。
このあたりの判断はやや厳しめなことが多いので、肌の露出は思っているよりも少なくするくらいで良いでしょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
審査に落ちてしまうと、クリエイティブの作り直しに手間がかかってしまいますし、掲載開始も遅れてしまい、いろいろとロスしてしまいます。
ですので、YDNで広告を出すときは、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にして、審査に通る広告制作を心掛けてみてください。