オンラインでのマーケティング戦略の一環として、Web広告を利用している担当者の方も非常に多いです。
Web広告には様々なタイプのものがありますが、中でも定番で人気が高いのがリスティング広告で、実際、GoogleのアドワーズやYahoo! JAPANのスポンサードサーチといったプラットフォームでリスティング広告を出稿している企業はますます増えています。
そんなリスティング広告ですが、関連する話題の中で「PPC広告」というキーワードを聞いたことある方も少なくないと思います。
なんとなく「リスティング広告」と同じような意味合いで使われることの多い「PPC広告」ですが、この2つは実は別物です。
そこで今回は、リスティング広告とPPC広告の違いについてご紹介します。
目次
0.リスティング広告とPPC広告の基本
具体的な違いの解説に入る前にまずは前提として、リスティング広告とPPC広告、両者それぞれの定義をチェックしてみたいと思います。
基本的な部分になるので、理解があやふやな方はしっかり再確認しておきましょう!
リスティング広告
リスティング広告とは、端的に言えば「検索連動型広告」のことです。
GoogleやYahoo! JAPANといった検索エンジンで検索すると、検索結果ページの上部や下部、横などにテキスト広告が表示されますよね。
これらの広告が、まさにリスティング広告にあたります。
PPC広告とは
PPC広告は「Pay Per Click広告」の略で、「Pay Per Click」というのは日本語にすると「クリックあたりの支払い/課金」といった意味です。
つまりPPC広告とは、リンクがクリックされる度に課金が発生するタイプの広告のことを指します。
PPC広告はクリック課金なので、広告がただ表示される分には支払いが発生しません。
2.リスティング広告とPPC広告の違いは?
普段「PPC広告」というとリスティング広告と全く同義で使っている方もいるかと思いますが、先程ご説明した定義を見てみると分かる通り、この2つは完全なイコールではありません。
リスティング広告もPPC広告もクリック課金方式であることには変わりないのですが、リスティング広告が「検索連動型広告」、つまり検索結果ページに表示される広告だけを指すのに対し、PPC広告はクリック課金方式タイプの広告全てを含みます。
イメージとしては、PPC広告という大きなくくりがあって、その中のひとつにリスティング広告が含まれるという感じですね。
ですので、「リスティング広告はPPC広告だ」と言うのは間違いではありませんが、「PPC広告はリスティング広告だ」と言ってしまうのは完全な正解とは言えません。
3.PPC広告にはどんな種類があるの?
リスティング広告以外にメジャーなPPC広告として、下記の2つがあります。
- ディスプレイ広告
- ソーシャル(SNS)広告
ディスプレイ広告
リスティング広告と並んでクリック課金型広告として高い人気を誇るのが「ディスプレイ広告」です。
ディスプレイ広告とは、Webサイトのサイドバーやオンライン記事の下部などに表示されるテキスト広告や画像広告のことです。
オンライン広告に関する話題でよく「バナー広告」という言葉を使うかと思いますが、バナー広告もディスプレイ広告の一種になります。
ソーシャル(SNS)広告
ソーシャル(SNS)広告とは、その名の通りソーシャル・ネットワーキング・サービスのサイト上に掲載される広告の総称で、近年利用率が急激に高まってきています。
ソーシャル(SNS)広告のプラットフォームとしては、主に下記の3つがあげられます。
- Facebook広告
- Instagram広告
- Twitter広告
厳密に言うとソーシャル広告で提供されている広告オプションの100%全てがPPC広告だというわけではないのですが、基本的にはクリック課金方式となっています。
4.まとめ
ここまでリスティング広告とPPC広告の概要から、それぞれの違い、そしてPPC広告のバリエーションまで見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
オンライン広告には様々な専門用語やキーワードが出てきて、特に初心者の内は覚えるのも一苦労ですよね。
そのせいもあって、基本的な用語であっても理解が曖昧であったり、細かい定義をはっきり把握出来ていなかったりといったことは案外多いもの。
しかしリスティング広告を始めとするWeb広告の分野でより高い成果を出し、テクニック面などでも成長していくには、こうした基本の細かい部分を疎かにしない姿勢がとても大切です。
「リスティング広告」と「PPC広告」の2つを意識せず混同していた方は、ぜひこれを機に、それぞれの定義と違いをしっかり記憶に刻み込んでおいてくださいね!