リスティング広告の表示回数について

1.はじめに

Webプロモーションを行う上で必ず耳にするのが「インプレッション(広告表示回数)」です。

インプレッションとは、広告が何回表示されたかを示す指標です。

100回の表示で100インプレッションとなります。Web広告を掲載するのであれば、やはり掲載している広告がどの程度ユーザーに見られているかは気になりますよね。

今回は、リスティング広告を運用するときのポイントとなる「表示回数」についてご紹介します。

2.リスティング広告におけるインプレッション

リスティング広告は、検索連動型広告ですのでキーワードでユーザーが調べた際に広告が表示されるため、広告の表示回数=キーワードがどの程度検索されたかの指標になります。レポート内では、IMPと表示される場合もあります。

もちろんリスティング広告はクリック課金型広告ですので、表示されただけでは費用は発生しません。

3.間違えやすいインプレッションとページビュー・リーチについて

インプレッションと似た用語として「ページビュー(PV)」や「リーチ」という指標があります。

ページビューとは、Webサイトがどのくらい見られているかを測るための指標になります。

ウェブサイト内の特定のページが開かれた回数を指し、ウェブサイトが表示されたら1PVとカウントされます。

IMP=PVと同義ではないのでご注意ください。

また、混同しやすいのが「リーチ」という指標です。リーチは、ユニークユーザーと同様の意味を持ちます。

リーチとは、広告が表示されたユーザー数を指します。

下記の場合は、IMP/PV/リーチは下記の様な数値になります。

【条件】

Aさん:同一Webページを10回見た

広告はローテーションで表示がされ表示がされ広告①が1回・広告②が2回・広告③が3回 の場合

【上記条件の場合:表示回数・ページビュー・リーチ】

広告①:表示回数:1 ページビュー:10 リーチ:1

広告②:表示回数:2 ページビュー:10 リーチ:1

広告②:表示回数:3 ページビュー:10 リーチ:1

このようにインプレッションを数値として知ることでどのくらい広告を見てもらうことが出来たのかの確認ができます。また、表示回数からクリック率を数値化することで広告を見てくれたユーザーが実際どのくらい広告をクリックしてくれたのか反応率を出すことも可能ですので数値をもとに成果の改善を測ることもできます。

4.リスティング広告におけるインプレッションの増やし方

配信を開始すると広告の表示回数が少ないなと感じる時もあるかと思います。

広告の表示回数がもう少し上がれば売り上げも上がるのになぁと感じている方もいるかもしれません。また、運用を行う中でよくあることではありますが、競合他社の台頭により表示回数が突然、半分以下に減少したということもありますよね。

そういった時にどう改善を図っていくかの施策としては下記があげられます。

  • 広告管理画面でインプレッションシェアの確認を行う
  • 広告の表示回数を抑えている理由を確認し変更を加える
  • インプレッションシェアの確認を行う
  • 広告の表示回数を抑えている理由を確認し変更を加える

グーグル広告やヤフースポンサードサーチ広告の広告管理画面では、「インプレッションシェア」という指標を確認することができます。

インプレッション シェア(IS)は、広告が表示可能だった合計回数のうち、広告が実際に表示された回数が占める割合です。

広告が表示可能だった回数は、ターゲット設定、承認状況、品質など、多くの要因を考慮して見積もられます。

(参照:https://support.google.com/google-ads/answer/2497703?co=ADWORDS.IsAWNCustomer%3Dtrue&hl=ja&oco=0

この数値を確認することにより何が原因で表示回数を損失しているのかを確認することができます。

広告の管理画面では、予算によるインプレッションシェア損失率と広告ランクによるインプレッションシェア損失率を確認することが出来ます。

例えば、予算によるインプレッションシェア損失率ですが、リスティング広告ではキャンペーンごとに日予算を設定することが出来ます。

基本的には月で上限の広告予算を決められており日予算の設定を行う場合が多いかと思います。

ただし、この日予算の設定が低い場合、自動的に広告表示回数に制限がかかってしまうのです。そのため、広告の管理画面で予算による損失分を確認し適正な日予算設定を行うことで表示回数を上げることができます。

また、この指標は日予算だけではなくキーワードごとの上限クリック単価も関与しているためバランスよく調整を行いましょう。

また、広告ランクによるインプレッションシェア損失率では、キーワードの品質スコアが低いことで表示が制限されていることもあります。

(広告ランクの決まり方:

※広告ランク(掲載順位を決める広告の評価の事)=入札価格×品質スコア)

品質スコアが低いと広告を表示させることが出来なくなる可能性もあります。

広告ランクを改善することで表示回数の改善にもつなげることが出来ます。

また、そもそもキーワードが少なく表示回数が増えていないという場合もあります。

広告の管理画面ではユーザーが実際に検索した言葉を確認することが出来ますのでキーワードを追加するもしくは、そもそものキャンペーン・広告グループ構成の見直しを測るのも一つの手かと思います。

5.まとめ

この記事では、リスティング広告の表示回数についてご紹介いたしました。

商材によっては、季節要因で検索機会が減り表示回数が変動することもありますので今回ご紹介したもの以外でも季節要因を考えた上で施策を行うことも必要になってきます。

今回は、検索連動型広告における表示回数の増やし方などご紹介しましたが、商材によってはディスプレイ広告を行い潜在層への配信を強化することで表示回数も増え、検索連動型広告でしっかり刈り取りを行うなど様々な施策を行うこともできます。

皆さんもリスティング広告を運用する上で様々な視点から分析を行うことでインプレッションを増やす施策を行ってみてください。