リスティング広告を始めたばかりの頃は、どのマッチタイプを使えばよいのか迷う時も少なくないのではないでしょうか?
特に、フレーズ一致や絞込み部分一致の仕組みは複雑で、どちらを使えばよいのかよく分からないですよね。。。
そこで今回は、リスティング広告におけるフレーズ一致の使い方や忘れてしまいがちなルールについてご紹介していきます。
1.マッチタイプのおさらい
フレーズ一致についてご紹介する前に、各マッチタイプを簡単にご紹介していきます。
「新宿 居酒屋」というキーワードを完全一致・フレーズ一致・絞込み部分一致・部分一致で設定した場合の掲載可否は次のようになります。
このように、完全一致で表示されるキーワードが最も少なく、部分一致が最も多くのキーワードで表示されます。
イメージ的には下記の図のようになります。
それでは、具体的に各マッチタイプの概要を説明していきます。
完全一致
完全一致では、設定したキーワードとまったく同じキーワードで検索が行われた時に、広告が配信されます。
冒頭でお出しした例題のように、「新宿 居酒屋」でキーワードを設定した場合、ユーザーが「新宿 居酒屋」と検索しない限り、広告が表示されることはありません。
フレーズ一致
プレーズ一致では、設定したキーワードとユーザーが検索したキーワードのフレーズ(語句と語順)が同じであれば、広告が表示されます。
詳しい話は、第2章で行います。
部分一致
部分一致では、設定したキーワードとユーザーが検索したキーワードが関連していれば、広告が表示されます。
例えば、「新宿 居酒屋」を設定した場合、新宿と関連している「東京 居酒屋」で表示される可能性がありますし、居酒屋と関連している「新宿 飲み屋」で表示される可能性があります。
「可能性がある」としているのは、部分一致で設定したキーワードと関連があるかどうかを判定するのはあくまで検索システムなので、正確なことは分からないからです。
絞り込み部分一致
絞り込み部分一致では、キーワードの前に+をつけることで、ユーザーが検索したキーワードで広告が表示されます。
例えば「+新宿 居酒屋」でキーワードを登録した場合、ユーザーが「新宿 居酒屋関連のキーワード」「居酒屋関連のキーワード 新宿」で検索した場合に広告が表示されます。
また、「+新宿 +居酒屋」でキーワードを登録した場合、「新宿」と「居酒屋」がというキーワードが入っていれば、どんな検索キーワードでも広告が表示されます。
絞り込み部分一致については、下記記事で詳しくご紹介しています。
2.フレーズ一致の表示のルール
フレーズ一致は、設定したキーワードとユーザーが検索したキーワードのフレーズ(語句と語順)が同じであれば、広告が表示されるマッチタイプですが、ここからはもう少し詳しく紹介していきます。
「新宿 居酒屋」というキーワードをフレーズ一致で登録した場合、「新宿 居酒屋」というフレーズが入っていれば、広告は表示されます。
例えば、次のようなキーワードは全て表示されます。
「東京 新宿 居酒屋」
「新宿 居酒屋 個室」
「東京 新宿 居酒屋 個室」
逆に、フレーズが同じではない次のような場合は表示されません。
「新宿 おすすめ 居酒屋」(フレーズの間に別キーワードが入っている)
「居酒屋 新宿」(順序が逆)
3.フレーズ一致のメリット・デメリット
フレーズ一致は、自分の意図したキーワードで表示されることの多い、使い勝手の良いマッチタイプです。
広告費の無駄を少しでも削減したい場合は有効になるマッチタイプとも言えます。
ただ、広告表示の条件が厳しいので、広告の表示回数は少なくなりがちです。
また、自分が考えたキーワードでしか広告が表示されないので、クリック単価が安いのにコンバージョンが取れる掘り出し物のようなキーワードは、なかなか見つかりません。
4.とりあえず除外キーワード登録で使う
フレーズ一致は、除外キーワードの設定を行う際とても便利です。
普通のキーワード設定では、絞込み部分一致を利用することが多く、その使い分けは非常に難しいです。
ですので、まずは除外キーワードで使用するのが良いかと思います。
不要なキーワード(単語)をフレーズ一致で除外キーワード登録することで、そのキーワードが含まれているキーワードでは、全て表示されません。
今回例としてあげている「新宿 居酒屋」で考えると
- 「東京」「大阪」などの地名
- 「バー」「キャバクラ」などの類似ジャンル
- 「個室」「カップルシート」などのサービス内容
自社に関係ない地域やジャンル、取り扱っていないサービスなどは事前に除外登録をしておきましょう。
5.まとめ
フレーズ一致で設定して表示されるか、されないかは、最初よく分からない部分かと思いますが、一旦覚えてしまうと非常に簡単だったのではないでしょうか?
最初は、除外キーワード登録で使用し、フレーズ一致の使い方を覚えていきましょう。