リスティング広告において注意しておくべき指標はいくつかありますが、中でも重要なのがコンバージョン率です。
たとえ広告の運用を始めたばかりの初心者の方でも、コンバージョンやコンバージョン率といった言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
リスティング広告を運用していく上で、決して欠かすことの出来ない大切な指標であるコンバージョン率。
しかし普段広告を運用していると、「このコンバージョン率って普通なのかな?低いのかな?」と、不安になることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、コンバージョン率の目安や改善方法について、基礎から解説していきたいと思います。
目次
1.そもそもコンバージョン率とは?
まず、そもそも「コンバージョン率」とは何なのか、という基本的なことから確認していきましょう。
コンバージョン率(CVR)とは、「ページの訪問者数のうち、コンバージョンに至った件数の割合」を指します。
コンバージョンというのは、その広告において設定した最終的な成果地点のことになります。
例えばECサイトであれば、商品購入をコンバージョンとすることが一般的でしょう。
よってコンバージョン率というのは、「最終的にどれだけの人が、自社の設定したゴール地点(商品購入など)にまで到達してくれたのか」という割合、つまり広告の最終成果をダイレクトに示す指標なのです。
2.平均はどれくらい?コンバージョン率の目安
さて、日々広告を運用していく中で気になるのが、「コンバージョン率の目安って大体どれくらいなの?」という点ですよね。
もちろんコンバージョン率の平均的な数値は業種によって大きく変わりますし、そもそも成果地点をどこに置くかは企業や案件によってケースバイケースなので、一概に「平均はこれくらい」ということは断言出来ません。
ただ、強いて言うとすれば、「コンバージョン率1%」というのはよく使われる平均値になります。
他には、固有名詞(特に商材名)であればコンバージョン率は上がる傾向にありますし、ディスプレイ広告であれば下がる傾向にあります。
自社のコンバージョン率の良し悪しを図る場合は、広告代理店や運用経験者に相談してみることが一番と言えます。
3.コンバージョン率を改善するための3つのヒント
それではここからは、コンバージョン率を改善する為にチェックしておきたい、3つのポイントをご紹介します。
コンバージョン率の低迷に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
キーワードの設定を見直す
コンバージョン率を改善したいと思ったら、まずはキーワードが適切に設定されているか見直してみましょう。
部分一致でキーワード設定をしている場合、コンバージョンしづらいキーワードやあまり関連のないキーワードで掲載されてしまっていることがよくあります。
実際の検索クエリを調べて、成果の悪いキーワードや関係のないキーワードは除外してしまいましょう。
広告文とリンク先の関連性を検証する
広告文言とリンク先ページの関連性が妥当か、きちんと検証してみることも大事です。
広告文とリンク先の内容に齟齬があると、当然期待してきたユーザーは違和感を覚えて離脱してしまいます。
「この広告文をクリックしてやって来たユーザーは、何を求めているのか」を整理した上で、リンク先ページがきちんとその期待に応えるものになっているか、確認しておきましょう。
ランディングページの中身を工夫する
コンバージョンしてもらう為には、やはりリンク先のランディングページの中身自体がとても大切です。
細かなことでも、「ちょっと工夫したらコンバージョン率がアップした」というケースはたくさんあります。
例えば、コンテンツ配置やボタンなどのデザインを分かりやすく変更したり、あるいは申し込みのステップや入力フォームを簡素化したりして、コンバージョンまでの心理的・物理的障壁を下げることを意識してみるのも有効です。
また、単純にページの読み込みスピードをアップさせるだけで、コンバージョン率が上がることもあります。
徹底的なユーザー目線に立って、コンバージョンに至るまでの壁を丁寧に取り除いていきましょう。
4.まとめ
ここまでコンバージョン率の基礎知識や目安、そして改善方法のヒントを見てきました。
コンバージョン率を改善していく上でいちばん大切なことのひとつは、「ユーザー目線」を常に意識することです。
ユーザーの意図や行動パターンを見極めて、クリックからコンバージョンに到達するまでのプロセスをシミュレーション・構築していくことが、コンバージョン率を改善する為に必要な基本姿勢だと言えるでしょう。
今回ご紹介した目安の数値やポイントも参考に、ぜひコンバージョン率の改善を達成してください!