数あるWeb広告の種類の中でも、もっとも人気が高いものの一つだと言えるリスティング広告があります。
そんなリスティング広告の出稿を考えた時、まず候補として挙がるのがGoogleとYahoo!の2つで、この2つの媒体は、リスティング広告における2大媒体と言っても過言ではありません。
しかし、いざ広告を出したいと考えた時にGoogleとYahoo!にどのような違いがあるのか分からないという人も少なくありません。
そこで今回は、リスティング広告の2大媒体であるGoogleとYahoo!について、様々な面から比較していきたいと思います。
目次
1.GoogleとYahoo!が提供しているリスティング広告の種類
GoogleとYahoo!が提供しているリスティング広告の種類について、下記のような違いがあります。
名称 | Google AdWords | Yahoo!プロモーション広告 |
検索連動型広告 | 検索ネットワーク広告 | スポンサードサーチ |
コンテンツ連動型広告 | Googleディスプレイネットワーク (GDN) |
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク (YDN) |
Googleは「Google AdWords(アドワーズ)」というサービスでリスティング広告プラットフォームを一括して提供しています。
このうちGoogleでは、検索連動型広告を「検索ネットワーク広告」と呼び、コンテンツ連動型広告を「Googleディスプレイネットワーク(GDN)」と呼んでいます。
ちなみに基本的には検索連動型広告だけを指して「リスティング広告」とすることが多いですが、コンテンツ連動型広告(いわゆるディスプレイ広告)まで含めてまとめてリスティング広告とすることもあるようです。
一方Yahoo! JAPANもGoogleと同様、一つのプラットフォーム内で検索連動型広告とコンテンツ連動型広告を提供しています。
Yahoo!の場合は、広告プラットフォーム全体を「Yahoo!プロモーション広告」と呼び、そのうち検索連動型広告の方を「スポンサードサーチ」、コンテンツ連動型広告の方を「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」という名称でサービス提供しています。
2.Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告の入稿規定を比較
入稿規定についてはこのような違いがあります。
Yahoo! | ||
使えるもの (もう一方では使えないもの) |
「」かぎかっこ | !感嘆符 |
文字数 | 見出し:半角25文字 広告本文:半角35文字×2 |
見出し:半角30文字 広告本文:半角38文字×2 |
Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告、両者は概ね同様のサービスを提供していることもあって、入稿規定が似ていることも多いですが、細かなところで違う部分が目立つので注意が必要です。
例えば、Google AdWordsの広告文では感嘆符(「!」)を使用出来ませんが、Yahoo!では使えます。
一方、Yahoo!ではかぎかっこが使えませんが、AdWordsでは使用OKです。
また、広告の文字数でも若干の違いがあります。
例えば、Google AdWordsでは見出しの文字数が半角25文字までなのに対し、Yahoo!プロモーション広告では半角30文字まで。
広告本文もGoogleは半角35文字×2までですが、Yahoo!は半角38文字×2です。
3.Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告の掲載先を比較
掲載先の違いとしては下記のようになります。
Yahoo! | ||
検索連動型広告 | Googleの検索結果 | Yahoo!の検索結果 BingやExciteなどにも表示 |
コンテンツ連動型広告 | YouTube、食べログ、アメブロ Googleアドセンスを利用しているサイト |
Yahoo!サービスサイト 大手新聞社のウェブサイト プロバイダ系のポータルサイト |
検索連動型広告の場合、当然ながらGoogle AdWordsはGoogleの検索結果、Yahoo!プロモーション広告はYahoo! JAPANの検索結果に広告が表示されます。
Yahoo! プロモーション広告の場合は、他の検索サイトやポータルサイトとも連携しているため、BingやExciteといったサイトにリスティング広告が表示されることもあるのが特徴的です。
またコンテンツ連動型広告の掲載先もそれぞれ異なり、Googleの場合、livedoor brogやpixiv、アメブロなどに配信出来ますが、何と言ってもYouTubeに広告が出せるのは大きなアドバンテージだと言えるでしょう。
一方のYahoo!は、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋などの自社サービスだけでなく、デイリースポーツや毎日新聞などの大手新聞社のウェブサイトや、So-netなどのプロバイダ系のポータルサイトに比較的強い傾向があります。
4.Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告の表示オプションを比較
広告表示オプションについては、下記のような違いがあります。
Google AdWords | Yahoo!スポンサードサーチ |
サイトリンク表示オプション | クイックリンクオプション |
電話番号表示オプション | 電話番号オプション |
コールアウト表示オプション | テキスト補足オプション |
構造化スニペット表示オプション | カテゴリ補足オプション |
アプリリンク表示オプション | |
レビュー表示オプション | |
住所表示オプション |
Yahoo!のリスティング広告では、広告のタイトルや本文の他に表示させられるオプションとして、「クイックリンクオプション」「電話番号表示オプション」「テキスト補足オプション」「カテゴリ補足オプション」の4つがあります。
一方Googleのリスティング広告では、リンクや電話番号の他、住所、価格表示、コールアウト表示(「送料無料」などの宣伝文句)といった複数のオプションがあり、Yahoo!スポンサードサーチよりも選択肢が比較的豊富です。
5.Google AdWordsとYahoo!プロモーション広告の連携サービスを比較
連携サービスの違いとしては下記のようなものがあります。
Google AdWords | Yahoo!プロモーション広告 | |
連携サービス | Google Analytics Google タグマネージャー |
特になし |
リスティング広告をWebマーケティング戦略の一環として本格的に行うとなると、色々な連携サービスを使いながらより詳細な分析などを実施する場面も増えてくるでしょう。
特に、アクセス解析ツールやタグのマネージメントツールは使う機会が多いかと思いますが、GoogleとYahoo!では少しこの辺りの事情が異なります。
Googleの場合、アクセス解析ツールとしてGoogle Analytics、タグマネージャとしてGoogle Tag Managerが使用可能。
一方Yahoo!の場合、現在は独自の本格的なアクセス解析ツールは提供しておらず、Google Analyticsを始めとする外部サービスを使う形になります。
Googleだと自社サービス同士なので連携がスムーズですが、Yahoo!だとやや設定に手間がかかってしまうのが難点だと言えるでしょう。
6. まとめ
いかがでしょうか。
今回は、リスティング広告の2大媒体であるGoogle AdWordsとYahoo!プロモーション広告について比較してみました。
それぞれ使っているユーザー層が異なるので、特に何か理由がない限り、両方のサービスを併用するのがおすすめです。
どちらも基本的な使い方や規定などは似ているので、初心者の方でも一度覚えてしまえば難なく双方を同時に使いこなせるようになると思います。
これからリスティング広告の出稿をご検討されている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてくださいね。