「違う業界に転職したい、でもスキルや経験がないから難しいのでは…」
「あの業界で活躍するにはどんなスキルを身に付ける必要があるんだろう」
転職を考える時、そう不安や疑問に思うことがあるかもしれません。
この記事では転職の際に人気の業界、職種について転職時にどんなスキルや経験が求められるのか、転職サイト情報を参考にまとめて公開します。
自分の希望する業界・職種に求められていることを理解して、転職準備の参考にしてくださいね。
目次
職種別！転職者に求められるスキル一覧
未経験でも転職しやすい営業職
営業職と一口に言っても、業界や分野、あるいは法人営業なのか個人営業なのか、 新規営業なのかルートセールスなのかなど実際の業務内容にはたくさんの種類があります。
求人情報の件数も多く、学歴などの条件が比較的厳しくないことから転職しやすい職種と言えるでしょう。
求められるスキルや経験も多くなく、未経験者歓迎の求人も多いです。
ただし未経験者歓迎の場合でも、入社後には扱う商品・サービスや業界、あるいはセールス手法についてみっちり勉強が必要になるでしょう。
あるいは企業規模が小さい場合など、ちゃんと研修してもらえずにいきなり現場に放り出される可能性もあるので、事前に確認しましょう。希望する業界があるなら、未経験とはいえ転職する前に情報を収集しておくことが大事です。
また未経験を歓迎する一方、「営業経験者優遇」という求人も多いです。このように営業のスキルはどこの業界でも重宝されるので、身につけることで自分自身の人材としての価値が上がります。
スキルとしては企業の考え方にもよりますが、営業として相手目線に立った考え方ができることが重要です。それまでの業務経験で接客やサービスなどを通じてこれらのスキルを身につけた人は評価されるでしょう。
その他、求人によっては、同じ業界での営業経験、営業車を運転するための自動車免許や、社会人経験〇年以上という条件がついている場合があります。
PCスキルが必要なWebマーケティング・企画
人気のWebマーケティングの業界では、若い人向けの求人が多いことからマネジメント経験などを求められることは少ないようです。
ただパソコンを使った業務が中心になるので、基本的な PC のスキルは求められています。実際に業務で使う PC のスキルとしては、 Excelで関数を使った表計算ができることやデータを抽出するピボットテーブルの使用経験があると役立ちます。
またプレゼンテーションを行ったりクライアント向けの資料を作成したりする業務もあるので、パワーポイントのスキルも必要になります。
これらのスキルについてはMOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）がある客観的にスキルを証明することができます。
他にWebマーケティングの場合、Google広告の認定資格は広告運用に関する基本的な知識を有していることの証明になります。無料でオンライン受験ができるので、興味がある人は受験をしてみると良いでしょう。入社後に取得を義務付けられるケースも多いです。
また Web マーケティングに限りませんが、商品・サービスを企画し、戦略を立てて施策を行動に移していくには、多くの人の協力を得る必要があります。
そのためには、業務を円滑に進められるコミュニケーション能力も必要です。
デザイン系ソフトのスキル必須なクリエイティブ職
Web デザイナーなどの専門職では、新卒でもない限りまるきりの素人を募集することは少ないようです。専門学校卒以上、デザイナー経験3年以上など、基本的な業務遂行能力を身につけた経験者を求めている企業の求人が多いです。
求められるスキルとしては Photoshop や Illustrator などのデザイン系のソフトを使えることが主な条件です。
ただし求められるレベルにはばらつきがあり「触れる程度でOKです」というものから、高度なデザイン能力を求められるケースまで存在します。転職の際には自分の現在の能力や、将来的に目指すレベルを考えましょう。
基本的なスキルが身についているかどうか確認するために、選考の過程で課題の提出がある企業も多いです。あらかじめ転職用に制作物を作ってポートフォリオを作成しておくとスキルの証明に役立つでしょう。
またデザイン業務以外にも、関連する HTML や CSS、JavaScript、WordPressなどのスキルがあると、業務領域を広げることができ、人材としての価値が上がります。
専門資格があると強い事務・管理系
事務にも営業事務や経理事務、総務事務や貿易事務など様々な種類があります。
どれにも共通して言えるのは、事務作業をスムーズに行える基本的なPCスキルが必要であること。プラス、そのビジネスにおける専門知識です。
基本的なスキルの範囲については、概ねWordやExcelの基本的な操作ができることが最低条件になっています。ここでもMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト）を持っているとスキルの客観的な証明になるでしょう。
また、業務の種類によって資格を持っていると優遇される可能性があります。
- 総務事務→第一種衛生管理者
- 経理事務→日商簿記2級、もしくは3級
- 医療事務→医療事務技能審査試験
- 貿易事務→貿易実務検定、英語関連資格
未経験者歓迎は本当なのか？
求人情報には未経験社歓迎と書いてあるものもたくさんありますが、企業の本音としては経験者の方がいい、それも出来るだけ優秀な人に来て欲しいという思いがあります。
よって経験者と未経験者では、経験者の方が選ばれやすいと言えるでしょう。未経験者歓迎とはいえ、経験者と全く同じ土俵で戦っているわけではないという点に注意が必要です。
ただ、応募の門戸を広げて数を増やしたい、未経験でもやる気があって将来的に伸びそうな人なら採用したいという考えもありますので、希望する仕事には応募してみる価値はあります。
未経験でもスキルを証明する方法はある
今は従来のような資格取得による方法以外に、業務経験が無くてもそれと同等の知識やスキルを証明する手段がたくさんあります。
たとえばSNSやYouTubeを使って、有益な情報や自分の作品をシェアするなどです。
普段から自分のやりたいことを発信していれば、転職活動の時に特に自分の能力を証明しなくても、転職先企業にスキル・能力や人間性を伝える良い手段になります。
また営業やWebマーケティングに関しては、自分でネットショップを運営してみる、アフィリエイターとして記事やサイトを作成してみる、ライターとしてフリーランスで働いてみるなど、個人で実績を作ることも可能です。
優秀な人には企業からリクルーティングが来る場合もあります。SNSの活用や個人での実績作りは新しい時代の転職活動として、普段から意識しておきましょう。
転職に必要なスキルはあらかじめ理解しておこう
今回職種別に挙げた求められるスキルや経験に関しては、20代など若年層向けの求人が多いこともあり、取得が困難な物は目立ちませんでした。
違う業界に転職したいけど不安という場合も、20代ならば条件として要求されることは少ないので、その期間のうちに希望の業界に入ることが得策でしょう。20代後半30台などになってくるとマネジメントなど職種でない経験を要求されるケースが増えます。
ただし、専門的な業界では国家資格や難関資格など、取得に数年単位で時間がかかるものが応募の条件になっていることもあります。興味がある仕事については、まず必要とされるスキル・能力をあらかじめ理解することが重要です。
また、未経験者歓迎といっても経験者のライバルと戦っていることを忘れずに、自分に出来る範囲で能力を身につけ示しましょう。これらの努力は、転職後に活躍するためにも大いに役立つでしょう。
