現在、WEB広告ではGoogleやYahoo!に出稿するリスティング広告を始め、FacebookやTwitter、LINEなど様々な媒体で広告を出稿することが出来ます。
しかし、全媒体でルールが統一されていないため別の媒体では広告を出稿出来たのにFacebookでは審査が通らず、広告を出稿出来ないということも少なくありません。
それではどのようなルールを順守すれば審査に通るのでしょうか?
そこで今回は、Facebookに焦点を当て、運用者がFacebook広告の運用をする中で判明した審査落ちするパターンやその改善点をご紹介していきます。
目次
0.WEB広告の広告ポリシー
WEB広告には広告ポリシー、簡単に言うと「広告を出すためのルール」が存在し、もちろんFacebook広告も例外ではありません。
Facebookは現在、世界で20憶人ほどが利用する巨大なSNSとなっており、利用する人が多ければ多い程、価値観も異なってきます。
それを踏まえ設定された広告ポリシーはどんな内容が報告や削除、審査落ちの対象になるかという、あくまでも『目安』として分かりやすく定義化されたものです。
ですので、広告の中では同意できない内容や、不適切に思う内容もあるかもしれませんが、その全てがFacebook広告の広告ポリシーに違反するとは限らないのです。
1.Facebook広告の審査落ちを回避するための4つのポイント
Facebook広告の審査落ちを回避するための重要なポイントが下記の4つになります。
- テキストが20%を超えるものを避ける
- 個人を特定するようなものを避ける
- 肌の露出を連想させるものを避ける
- Facebookのブランドを阻害するものを避ける
テキストが20%を超えるものを避ける
Facebook広告の審査落ち原因として代表的なものが、広告画像内のテキスト量が過剰にあるというものです。
これは「テキスト20%ルール」と呼ばれるもので、広告場像内でテキスト部分が全体の20%を超えてはいけないというものです。
(引用元:https://www.facebook.com/business/help/980593475366490)
上記の画像のように、テキスト量が多くなれば多くなる程、広告のリーチが少なくなり、最悪の場合、配信されないという事態にも陥ります。
そのような事態を回避するためには、Facebookが提供している画像のテキスト量をチェックする「グリッドツール」というツールを使用すると良いでしょう。
注: 広告画像内のテキスト量の制限は撤廃されました。グリッドツール(テキストオーバーレイツール)は利用できなくなりました。
個人を特定するようなものを避ける
個人に対して扱われる内容や人種に関わるような内容は厳しく取り締まっています。
2017年9月20 日にFacebook社のCOO シェリル・サンドバーグは「人による審査と監視を強化する」と表明されました。
(引用元:https://jp.reuters.com/article/facebook-ad-idJPKCN1BW00R)
理由は、自動化された広告販売が差別的な広告を許容しているという批判を受けたためです。
また、これに伴いターゲット広告のオプションに関しても人的な審査をより手厚く行うと強調しました。
以来、採用系や雇用系の広告の審査が厳しくなっており運用者の間ではよく落ちるようになったと言われています。
肌の露出を連想させるものを避ける
ヌードや肌の露出度の高い、性的に挑発するような姿勢、行為などが含まれるコンテンツを取り入れると、厳しい審査の対象となり審査に落ちる可能性が高くなります。
しかし、これに関してはしっかりとした基準はなく弊社の運用者にどのような基準で落とされるのかアンケートを取ったところ、肌の露出度が少なめに抑えられたバナーで審査落ちすることもあれば、水着姿のバナーでも審査に通るようなことがあるという結果が出ました。
下記は実際に弊社が審査落ちした画像と、審査に通った画像の例になります。
後程きちんとご紹介しますが、明らかにこちら側に不正が見当たらない場合、異議申し立てを行うことで稀に審査に通ることがあります。
Facebookのブランドを阻害するものを避ける
Facebookは自社ブランドを使用する際に対して、細かいポリシーが設けられております。
広告テキスト中に「Facebook」や「Instagram」という名称を使うことが出来るのですが、その際に勝手に「Facebook」という名称の形を変えたりデザインしたり、特殊効果やアニメーションを追加するなどの一切の改変をしてはいけないなどのポリシーがあります。
また、広告素材の最も際立った特徴となるような形で「Facebook」ブランドを表示することも禁止されています。
ちなみにロゴ画像やアイコンを使用する際は、Facebookからの許可を得なければ使用することが出来ませんので、ご注意ください。
3.審査落ちした時の対応策
審査に落ちた時の対応策としては下記のようなものがあります。
- 広告の再編集
- 異議申し立て
①広告の再編集
広告がFacebookの広告ポリシーに違反していると判断され審査に落ちた場合、広告の編集を再度行い保存すると再度審査に提出することが出来ます。
下記はFacebookからの改善すべきところを指摘されたメールの内容になります。
例
この内容に従って広告を再編集すると同時に、広告ポリシーをもう一度確認し、広告ポリシーに違反していないようなら再度広告を審査してもらいましょう。
②異議申し立て
広告を再編集しても審査に落ちてしまったり、広告ポリシーに違反していないのに…という場合はFacebookに異議申し立てをすることが出来ます。
Facebook広告異議申し立てフォーム
https://www.facebook.com/help/contact/452019928334289
極稀にシステムの不具合などで審査に通らないなどの場合もありますので、異議申し立てについては最終手段ではなく、手軽に使うくらいの意識を持っておいた方が良いです。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
Facebook広告は利用者も多く、広告を出稿する国や地域ごとに広告ポリシーが定められています。
そのため、地域ごとに出せる広告出せない広告とありますが、それらはすべて、目にするユーザーを不快にさせないためのものでもあります。
ですので、審査に落ちた場合、今回ご紹介した改善策を試してみたり、Facebookに直接連絡してみたりと審査に通る方法を試してみてください。
もしそれでも審査に通らないようでしたら、弊社に一度ご相談ください。