リスティング広告ではどういった内容の広告文を作成するかが大切ですが、その中でもユーザーに向けた訴求ポイントが特に重要になります。
訴求がずれてしまっていると、どんなに優れた商品を扱っていても、その良さが上手くアピール出来なくなってしまうかもしれません。
せっかく良い商品をアピールするために広告を作成したのに、ユーザーに興味を持ってもらえないのはもったいないですよね。
そこで、広告文が伝える商品の良さとユーザーのニーズが異なってしまわない為のポイントをご紹介したいと思います。
目次
1.リスティング広告における訴求ポイントとは
リスティング広告の訴求ポイントには、その商品やサービスを利用することでどんなメリットがあるのかをユーザーに想像させる役割があります。
限られた文字数の中で、自社の商品の強みや特徴をアピールすることが目的となります。
例として、競合他社と比較して価格の安さが強みの場合は価格型訴求、期間限定のサービスをアピールしたい場合には限定型訴求、といった感じになります。
また、安い商品を求めるユーザーと価格が高くても品質の良さを求めるユーザーではニーズが異なる為、それぞれの訴求ポイントで広告を作成する必要があります。
2.訴求ポイントを整理する
訴求ポイントを踏まえて広告文を作成する為に、競合他社がどのような訴求で広告文を作成しているのか確認し、自社商品の強みと比較する必要があります。
自社の商品、サービスを見直した上で下記2点を整理しましょう。
- 競合他社とは別の訴求ポイントがあるか
- 訴求ポイントが同じの場合、競合他社より優れている部分はあるか
もし競合他社とは違った強みがあれば、そこを訴求ポイントとして差別化が可能になります。
また、同じ強みであったとしても価格やサービスで勝っている部分があれば、比較された時にユーザーが選んでくれる可能性が高いです。
例として、下図3つの広告を見てみると、①と③の広告はサービスの価格についての訴求、②はリスティング初心者の人向けの訴求と考えられます。
この場合だと、他社と比べて価格の安いサービスなら①と③と同じ訴求ポイントでもクリックされる可能性がありますが、競合他社よりも価格が高い場合や他の強みがあれば、②のように他社とは違う訴求ポイントで作成した方がユーザーの興味を引くことが出来るかもしれません。
次に、訴求ポイントはどんなタイプに分けられるのかをご説明します。
3.訴求ポイントのタイプ
それでは、おすすめの訴求ポイントを4つご紹介します。
自社商品やサービスの強みを考え、参考にしてみて下さい。
1.価格型訴求
価格の安さや割引された商品をアピールする際によく使用されます。
価格を重視しているユーザーに対しての訴求になります
例:オーダーメイドスーツが¥7,980から
2.限定型訴求
期間限定や数量限定の商品をアピールする場合に効果があります。
「今しか買えない!」とユーザーに興味を持ってもらうことが期待されます。
例:【期間限定】NYで話題のスイーツショップが日本初上陸!
3.逃避型訴求
現状に不満を感じている、問題解決がしたいユーザーへの訴求です。
広告文に解決のヒントを入れるなど、工夫次第で効果的な訴求が出来ます。
例:腰痛でお悩みの方へ-痛くないストレッチ治療院
4.贅沢型訴求
商品の価格の安さを売りにする価格型訴求に対し、高級感やハイクラスの商品をアピールしたいときにおすすめです。価格より質を重視するユーザーに効果的です。
例:【高級ホテルの予約なら○○】いつもよりワンランク上の旅を
ターゲットにしたいユーザー層が求めているものを明確にして、最も効果的なアピールをする為に、訴求ポイントをどこにおくかが重要となります。
4.訴求ポイントを変えてA/Bテストを行う
A/Bテストとは、複数の広告を配信して成果を比較し、成果の良い広告と悪い広告を見極める手法になります。
それぞれ訴求ポイントの違う広告を配信することで、商品がどういったターゲットに最も興味を持ってもらえているか比べることが出来ます。
その結果によって成果の悪い広告の配信を停止するか、また別の訴求ポイントで広告を作成して成果を試すなど、配信の最適化を図る事が出来ます。
5.まとめ
ユーザーは広告文の内容で、商品やサービスを判断することが多いです。
その為、ユーザーのニーズと商品のメリットを結び付ける為には、ユーザー目線で訴求ポイントを考えることが大切になります。
訴求ポイントがずれてしまわないように、しっかり自社商品や競合他社の広告を分析して広告文を作成してみて下さい。