突然ですが、あなたはリマーケティングをご存知ですか?
リマーケティングは、リスティング広告で結果を出す為には、絶対と言って良いほどおさえておかなければいけないものです。
具体的にお伝えします。
まず、リマーケティングとは過去にサイトを訪問したことのあるユーザーを狙い撃ちにして広告を配信することです。
これを駆使すると、簡単に単価の調整や・テキストやイメージのテストを行うことが出来ます。
そうした分析と改善を重ねてデータを積み重ねることで、グングン広告とランディングページの質を上げて行くことが出来ます。
そして、広告の質が上がって、クリック率や成約率を上げることが出来れば、今までよりも少ない広告費で、より多くの収益を得ることが可能になるのです。
入念に設定すると、確実にコンバージョンを倍層させることも可能です。
今回は、このようにリスティング広告に必須のリマーケティングの設定方法に関してご紹介させて頂きます。
目次
まずはリマーケティングの設定方法を抑えよう!
Google Adwardsが提供している下の動画を見れば、基本の設定方法が全て分かるので、是非目を通しておいて下さい。
これでリマーケティングの設定方法はお分かり頂けたと思います。ただ、まだこれだけでは、効果的なリマーケティングの設定方法は分からないですよね?
そこで、リマーケティングでリスティングの効果を倍増させる為に覚えておきたい設定方法をご紹介します。
これをやれば、リスティングの収益率を大幅に改善することが出来るので、是非抑えて下さい。
※また今回はアナリティクスを使ったリマーケティングが大半となる為、Googleアナリティクスヘルプも同時に参照お願いします。後日、設定方法などまとめて記事を別途掲載させて頂きます
1.サイトの新規訪問者だけに広告を表示する
リスティング広告を扱っていると、同じ人が同じ広告を何度も目にするというケースが多々あります。
元々あなたの商品に興味のある人に表示されるのなら良いのですが、もし商品に全く興味のない人だったとしたら、悪影響ですよね。
何故なら、そのまま放置しているとまず広告のクリック率が下がります。すると、品質スコアも落ちてしまうので、結果的に広告単価が高くなってしまうのです。
そんな時に役立つのが、まだあなたのリスティング広告を目にしたことがない人にだけ広告を表示することです。
これが出来ると、そもそも商品に興味がない人に何度も同じ広告を見せるということが少なくなります。
そして、結果的に品質スコアが改善されるので、広告単価も安くすることが出来ます。
設定方法は非常に簡単で、以下のように「ユーザーの種類」を「New Visitor」に設定するだけです。
これだけで、新規のユーザーだけに広告を表示することが出来るようになります。
2.条件を満たしたユーザーだけに広告を表示する
次に、ある特定の条件を満たしたユーザーだけに広告を表示するという設定方法をご紹介します。これは、商品のアップセルやクロスセルを仕掛ける際にとても効果的な設定です。
その為、リピーター不足や継続率の低下に悩んでいる場合は、是非試してみて下さい。
ここでは、以下の4つの条件を設定することが出来ます。
- URLへのアクセス:サイト内の指定したページ(サンキューページ等)にアクセスしたことのあるユーザーに広告を表示する
- 訪問の滞在時間:サイトにある一定の時間以上滞在したユーザーに広告を表示する
- 訪問別ページビュー:ある一定のページ数以上を見たことのあるユーザーにのみ広告を表示する
- イベント:「イベントトラッキング」という機能を用いた条件の設定方法。例えば、PDFやファイルをダウンロードしたことのあるユーザーや、動画を一定時間以上再生したことのあるユーザーにのみ広告を表示するなど
これらの4つの設定を駆使することで、かなり詳細に広告ターゲットを絞り込むことが出来ます。
これを使いこなすことが出来れば、例えば、Aという商品で、上記の何らかの条件を満たしたユーザーに、Bというアップセルやクロスセル商品の訴求を行うことが出来るようになります。
これらの設定は、下図のように広告の「リマーケティングタイプ」をいじることで出来るようになります。
3.あるキーワードの検索ユーザーだけに広告を表示
リマーケティングをある特定の商品を探している人だけに出したい時には、ある特定の検索キーワードのみに繰り返し広告を表示させることが可能です。
方法は、以下のようにキーワードを指定する設定をするだけです。
このキーワード指定の利点は、例えば、『今だけ20%OFF』というように、期間によって広告の訴求ポイントを変化させることが出来ることです。
つまり、似た属性のユーザーに広告文のテストを何度でも行うことが出来ますし、以前のオファーの内容では誘導しきれなかったユーザーにも再度アタック出来るようになることです。
もし、「このキーワードは売れるはずなのに、なぜか予想を大幅に下回っている」という場合は特に有用です。
また次のように、“and”や“or”で設定することにより、あるキーワードでサイトに訪問して、さらにその時に何秒以上サイトに滞在していたかによって、リマーケティング広告を配信するかどうかを設定することも出来ます。
是非、併用してみて下さい。
※あまりガチガチに設定してしまうと、全くアクセスが集まらなくなるのでバランスを見て設定しましょう
4.一定の金額以上購入したユーザーにのみ広告を表示
商品やサービスの収益を増やす上で最も大切なことは、既にあなたの商品やサービスを買ったことのある人にリピーターになってもらうことです。
何故なら、新規顧客の獲得コストよりもリピーターの獲得コストの方が遥かに安いというのがビジネスの鉄則だからです。
そして、リスティングでは、まさにあなたの商品を買ったことのある人にのみ広告を配信するという設定も可能です。
以下の図を参考にして設定してみましょう。
また、こちらの配信をする場合『eコマーストラッキング』が必要となります。
その為には、アナリティクス内の『プロファイル設定』の『eコマースの設定』を『はい、eコマースです』にする必要があります。
そして、Google Developersよりeコマース用のトラッキングコードを生成して、サイトのHTMLに追加しておきましょう。
5.何度か訪問したユーザーにのみ広告を配信する
これは、何度かサイトに訪問したことがあるものの、まだ商品を買ったことのない人をターゲットとしてリスティング広告を表示する方法です。
以下の図のように設定します。
また、“and”で訪問の継続時間などの様々な指標を追加することで、更に確度の高いユーザーにだけ広告を表示するということも可能です。
この設定をする時は、何度かサイトに訪問したことがあるのに、何らかの理由があって購入に至っていないユーザーに広告を配信することになります。
「何度もサイトに訪れているのに、何故購買に至っていないのか?」をしっかりと分析してランディングページを改善した時に行うと、最も効果的ですので、やってみて下さいね!
まとめ
リマーケティングは一度は御社のサイトに来た事がある見込みユーザーとなる為、非常にCPA(獲得コスト)が安い広告配信方法となります。
しかし、大きな結果を出す為には、ランディングページの改善も重要な要素となります。
その為、PPCチームとランディングページ作成チームとの連携が必須でもあります。
もし、これらの2つのチームがバラバラに動いている場合は、効率のよいチーム運営も考えて行ってみましょう。