リスティング広告のプレミアムポジションの概要~活用法をご紹介

リスティング広告は、広告を表示させる位置が非常に重要ですので、「一番上の一番目に付きやすいプレミアムポジションに表示させたい!」と思う方が非常に多いと思います。

ですが、リスティング広告を始めたばかりだと

「広告を出したはいいものの、なかなか順位が上がらない…」
「そもそもどうやって上位に表示させればいいのか分からない」

といった方も少なくありません。

そこで今回は、「プレミアムポジション」へ広告を表示させるための条件だけではなく、メリット・デメリット、活用法までをご紹介します。

また、プレミアムポジションへの掲載はメリットばかりかと思いきや、実は注意したいデメリットもありますので強みだけでなく弱みも知って、上手に活用しましょう。

リスティング バナー

1. プレミアムポジションとは

「プレミアムポジション」とは、自然検索結果よりも上部に表示されるリスティング広告の枠のことを指します。

2018年6月現在、Google・Yahoo!ともに、4枠がプレミアムポジションとして用意されています。

Google

Google プレミアムポジション

Yahoo!

Yahoo! プレミアムポジション

2. プレミアムポジションへ広告を表示させるための条件

プレミアムポジションへ広告を表示させるための条件は、広告の掲載順位をGoogle・Yahoo!ともに4位以内にすることです。

広告の掲載順位は広告ランクによって決まりますので、まずは広告ランクを上げる必要があります。

広告ランクは「入札価格」「品質スコア」によって決定されます。

広告ランク

入札価格

入札価格(クリック単価)は、キーワードの入札単価、つまり1クリックで支払うマックスの金額のことを指します。

極端な話、1クリックで支払っても良い金額であれば、いくらでも高値をつけられます

適切な入札価格の設定方法については、下記の記事でご紹介しています。
初心者必見!リスティング広告の入札の概要と入札金額設定のコツ

品質スコア(品質インデックス)

品質スコア(品質インデックス)とは、その名の通り広告の質のことを指します。

キーワード毎に1〜10までの10段階で評価が付き、品質スコアが高い程安い入札価格で上位へ広告を掲載することが出来ます

この品質スコアは、「推定クリック率」、「広告の関連性」、「リンク先のページの利便性」という3つの要素で決定され、これらを地道に改善していくことで品質スコアを上げることが出来ます。

品質スコア(品質インデックス)

品質スコアを改善する方法については、下記の記事でご紹介しています。
品質スコアを改善し、低予算で顧客を獲得するための5つのポイント

3. プレミアムポジションに表示させるメリット

プレミアムポジションに広告を表示させると、以下のようなメリットを得られます。

  • メリット1.クリック率の上昇
  • メリット2.サイトリンク表示が出来る

メリット1.クリック率の上昇

先程も述べたように、リスティング広告は上部に掲載するほど目立ちますので、プレミアムポジションに広告を表示させればクリック率が上昇するというメリットがあります。

どれだけ違うのか分かりやすくとご説明しますと、プレミアムポジションである1位~4位と、それ以下の5~10位では、平均クリック率(CTR)でかなり差があります

以下の図はGoogle AdWordsで出稿した、1キャンペーンの掲載順位とクリック率の関係性を表したものです。

1キャンペーンの掲載順位とクリック率の関係性※1位掲載のクリック率を1とした比率の表です
引用:http://marketing.livesense.co.jp/post/57574886271

この調査では、プレミアムポジションの広告と、それ以下の枠の平均クリック率はおよそ5倍以上も違うということが分かります。

メリット2.サイトリンク表示が出来る

サイトリンクは、プレミアムポジションに掲載された際に、広告文の下に追加の情報を掲載出来る広告表示オプションの1つです。

サイトリンク

サイトリンクは、広告文以外の情報を一目でユーザーに見せることが出来、興味を引きやすくなるため、通常のリスティング広告よりもクリック率が上がる傾向にあります。

また、数行のサイトリンクを表示させるだけで画面の占有率が上がり、ユーザーの目に止まりやすくなります

サイトリンクの設定方法は以下の記事をご覧ください。
サイトリンクの概要と設定方法のまとめ

4.プレミアムポジションに表示させるデメリット

良いことづくめに見えるプレミアムポジションですが、下記のようなデメリットが発生することがあります。

  • デメリット1.費用が掛かる
  • デメリット2.必ずコンバージョンに繋がるとは限らない

デメリット1.費用が掛かる

キーワード市場は競合が多く、たった4枠というプレミアムポジションをめぐり、入札価格をかなり高くしていることが多いです。

予算をしっかり確保出来る企業であれば問題ありませんが、費用対効果にこだわる必要がある企業にとってはハードルが高い場合も少なくありません

デメリット2.必ずコンバージョンに繋がるとは限らない

当然のことながら、広告がプレミアムポジションに掲載されたくさんクリックされたからといって、必ずコンバージョンに繋がるとは限りません

それどころか、無駄クリックが増えてCPA(1件のコンバージョン獲得の単価)が高くなってしまうこともあります

予算に限りのあるキャンペーンや、CPAを安く抑えたい時などは、あえて「プレミアムポジション以下の順位」を狙った方がコンバージョンに繋がる可能性もあります。

5.プレミアムポジションを上手に活用する2つの方法

先程ご紹介したメリット・デメリットを踏まえた上で、プレミアムポジションを上手に活用する方法を2つご紹介します。

  • 活用方法1.広告を配信したいユーザーを明確にする
  • 活用方法2.サイトリンクは必ず設定する

活用方法1.広告を配信したいユーザーを明確にする

せっかくプレミアムポジションに広告を掲載するのであれば、確実にコンバージョンに繋がりそうなユーザーへの配信に絞りましょう

具体的には下記の2項目を見直すことがあげられます。

広告を配信したいユーザーを明確にする

ターゲティング設定についてはこちらをご覧ください。
リスティング広告で効果が出やすいターゲティング手法9選

広告文の作成方法についてはこちらをご覧ください。
リスティングで高い反応率を叩き出す広告文を作るための7つのコツ

活用方法2.サイトリンクは必ず設定する

プレミアムポジションに広告を掲載するなら、サイトリンクは必ず設定しましょう。

先程もご説明しましたが、サイトリンクはクリック率が上がりやすい傾向にあり、画面の占有率も上昇します。

参考までに、以下のサイトでサイトリンクを活用し、コンバージョン率が上がった調査結果がありますので、ぜひご覧ください。
J&B LABO なんとコンバージョン率が約1.5~2倍!サイトリンクを有効活用しよう。

6.まとめ

今回は、プレミアムポジションについてとメリット・デメリットについてご紹介しました。

Google AdWordsでは右側の広告枠が廃止されたため、プレミアムポジションの重要性がさらに大きくなったのが分かります。

プレミアムポジションに表示させることで、クリック率に変化が現れるのはほぼ間違いないことなので、ぜひ対策をし、常に上位に表示されるように努力しましょう。