プレースメントターゲットの概要と成果の出る設定方法

リスティング広告,プレースメント広告

GDNのプレースメントターゲットを活用していますか?

聞いたことはあるけど、実際にはあまり使っていないという方が多いと思います。

プレースメントターゲットは、GDNの中でも効果的で導入しやすい配信手法の一つです(ヤフーではプレースメントターゲティングと言います)。

そこで今回は、プレースメントターゲットの効果的な使い方や、設定方法配信先の選び方などを詳しく説明していきます。

1. プレースメントターゲットとは?

プレースメントターゲットとは、GDNのターゲティング手法の一つで、広告の掲載先をURL単位で指定して配信することが出来ます。

少し分かりにくいですが、GDNには自動プレースメント手動プレースメントがあります。

自動プレースメントとは、コンテンツターゲットや、トピックターゲットなど、配信先を設定したキーワードやカテゴリに合わせて自動で選定してくれる配信手法です。

手動プレースメントとは、配信先をURL単位で指定する配信手法です。

今回紹介するプレースメント広告は、手動プレースメントのことを指します。

配信手法の詳細は下記の記事を参考にしてください。
「リスティング広告で効果が出やすいターゲティング手法9選」

プレースメントターゲットは、商材のターゲットが明確な場合や、商材と相性の良い配信先がある場合に有効な配信手法です。

2. 設定方法

プレースメントターゲットの設定方法をご紹介します。

①キャンペーンを作成

キャンペーンタブから「+キャンペーン」「ディスプレイネットワークのみ」を選択します。

「ディスプレイネットワークのみ」

②キャンペーン名を入力し、「マーケティング目標なし」を選択

配信地域予算などを設定し、「保存して次へ」をクリックします。

「マーケティング目標なし」

③広告グループを作成

「広告グループ名」「入札単価」を入力します。
「別のターゲティング方法」を選択し、「プレースメント」をクリックします。

「プレースメント」

④検索窓に配信先に指定したいサイトのURLを入力

下枠に候補のウェブサイトが表示されるので、該当のウェブサイトを選択します。右枠に、選択しているウェブサイトのURLが表示されます。

該当のウェブサイトを選択

⑤テキスト広告やバナー広告の作成をし、設定完了

3.配信先の選定方法

プレースメントターゲットで重要なのは、指定する配信先の選定です。

商材と相性の良い配信先を選定することで、成果が倍増することもあるので、慎重に選びましょう。

配信先の選定には大きく分けて3つ方法があります。

  1. 過去の配信実績から選定する
  2. ディスプレイキャンペーンプランナーを使って選定する
  3. 地道にサイトを検索して選定する

それぞれ詳しく説明していきます。

1.過去の配信実績から選定する

これまで、コンテンツターゲットや、トピックターゲットなど自動プレースメントを利用していたアカウントでは有効な手段です。

それまでの実績に応じて、コンバージョンが獲得出来ているサイトを指定して配信しましょう。

《成果の確認方法》

「ディスプレイネットワーク」タブ内の「プレースメント」から、成果を確認することが出来ます。
「詳細を表示」「すべて」をクリックすると、ドメイン以下の詳細のURLも表示されます。

「プレースメント」

2.ディスプレイキャンペーンプランナーを使って選定する

ディスプレイキャンペーンプランナーは、Google AdWordsの無料ツールで、ディスプレイネットワークにおけるターゲット候補や見積もりを算出するのに役立ちます

《ディスプレイキャンペーンプランナーの使用方法》

「運用ツール」「ディスプレイキャンペーンプランナー」をクリックします。

「ディスプレイキャンペーンプランナー」

「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用した新しいターゲット候補の検索」をクリックします。

「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用した新しいターゲット候補の検索」

③検索窓にキーワードや、ランディングページのURLを入力し、「プレースメント候補を取得」をクリックします。

「プレースメント候補を取得」

④下枠に候補のサイトのURLや、関連性推定表示回数などが表示されます。

プレースメント 表示

3.地道にサイトを検索して選定する

この方法は、かなり手間も時間もかかるので、あまりおすすめはしません

ターゲットユーザーが閲覧しそうなサイトを地道に検索し、広告枠を探すという根気のいる作業です。
時間のある時に挑戦してみてください。

4.事例

ここでは実際にプレースメント広告を配信した例を紹介します。

商材は「専門学校の資料請求」です。

この専門学校に行きそうなユーザーが閲覧しそうな、商材に関する情報が掲載されている読み物コンテンツが充実したサイトを指定し、広告を配信しました。

検索広告や、リマーケティング広告では10,000円前後だったCPAが、プレースメントターゲットでは半分以下の4,169円に改善しています。

プレースメント例

プレースメントを複数指定して配信しましたが、コンバージョン率が5%を超えるサイトもいくつかありました。

商材によって、合うサイトが異なりますので、いくつか設定して検証を繰り返してみましょう。

プレースメント例2

5.効果的な使い方

プレースメントターゲットでは、サイトを限定しすぎると配信量が確保出来ませんが、流入数が多い大規模なサイトに配信すると、効果が出ないことが多くあります

そこで、プレースメントターゲットと他のターゲティングを掛け合わせることで、より質の高いユーザーに配信することが出来ます。

代表的な掛け合わせの例は下記のようなものがあります。

  • プレースメントターゲット × ユーザー属性(性別、年齢など)
  • プレースメントターゲット× キーワード

大規模なサイトに流入するユーザーの中でも「男性」「女性」や、「美容」に興味がある人など、ターゲットを更に絞り込むことで、効果を高めることが出来ます。

6.まとめ

プレースメントターゲットは、有効な配信先を見つけることが成果を上げる鍵となります。

商材と相性の良い配信先を見つけることが出来れば、他の配信手法の何倍もの成果を上げる可能性もあります。

配信先を選ぶだけで良いので、導入しやすい配信手法だと思います。是非、試してみてください。