Webマーケティングは将来性がある?長く求められる理由を徹底解説

商品・サービスを販売する場所としてWebが発達したことによって、同様に広がったのが「Webマーケティング」です。

今やほとんどの企業にはWebマーケティングの担当者がおり、大手のWebマーケティング会社は学生の就職先としても人気です。

しかし今華やかに見えるWebマーケティング業界は、今後も発展し続けると言えるのでしょうか。変化の早い時代なので、これからWebマーケティング業界に飛び込もうという人は少し不安かもしれません。

この記事では客観的なデータなどを踏まえ、Web マーケティングの将来性について解説します。

Webマーケティングとは

Webマーケティングの定義は人によって様々ですが、シンプルな言葉で表現すると、 「Web 上で商品やサービスが売れる仕組みを作ること」です。

インターネットを使ってユーザーを集め、商品やサービスを販売し、また1度販売するだけではなくリピートを促して売上がさらに上がる仕組みを作る・・・その仕組みの全体がWeb マーケティングなのです。

具体的には、Google 広告や Facebook 広告、その他の広告手法を使ってユーザーを集め、ランディングページなどの商品販売しているページに誘導し、そこで購入を決めさせる一連の流れがそうです。

Web広告以外にも、検索結果の上位に企業のサイトを表示されやすくするSEOや、メルマガを使ったマーケティング、自社の商品やサービスに関連するメディアを作るオウンドメディア施策、アフィリエイターやインフルエンサーを使う PR施策などがあります。

様々な手法が発達した現在では、これらのうちの1つの手法だけで売上を伸ばすのではなく、 複数の手法を組み合わせて売れる仕組みを作るのが一般的になっています。

インターネット広告費がテレビ広告費を逆転

Webマーケティングの市場は成長し続け、2019年にはついにインターネット広告費がテレビ広告費を逆転しました。

図表引用:2019年 日本の広告費

2020年3月に電通が発表した日本の広告費のデータによると、テレビ広告費が横ばいから3年連続の減少に転じているのに対し、インターネット広告費は右肩上がりに増加しています。

世界的にもインターネット広告費は増加しており、世界の総広告費に占めるシェアでは、2018年の時点でインターネット広告費がテレビ広告を上回っていました。

このように広告界全体がWebマーケティングに流れており、今後もこの流れは続くと考えられています。

Webマーケティング業界の将来性

では、そんなWeb マーケティング業界にこれからも将来性はあるといえるのでしょうか。
結論から言うとWebマーケティングの業界は「非常に将来性のある業界」と言えます。そう言える3つの理由を紹介します。

インターネットはもはやインフラになっている

何か商品を買おうと思ったら、 Web上で商品情報や使った人のレビューなどを参考に具体的な商品を選定し、購入する商品を決めたらどこの店で買うのが一番安いか調べる。

食事に出かける時にもスマホでどの店に行くか、看板メニューは何か、どの交通手段で行くかなどを調べる…多くの人がこのように生活に密着してインターネットを利用しています。

「電波のないところでは生きていけない」
「スマホを家に忘れると1日中不安」

そんな人も多くなっています。今やインターネットを使わないで生活できる人は少ないでしょう。

このように人々がインターネット上の情報を基準に商品の購入を決めている以上、企業もどんどん広告という形でインターネットに情報を出そうとします。

この流れが変わり、以前のようにチラシやテレビ CM などオフラインの情報が支配的だった時代に戻ることは考えられません。

今後もインターネットの需要はどんどん高まっていくでしょう。Webマーケティングも、同じく需要が高まるのは当然の流れです。

テクノロジーがさらに発達する

Webマーケティングのテクノロジーはここ数年でも飛躍的に発達しましたが、 Google などはさらにテクノロジーを発達させようとしています。

Google Homeや Alexa などの新しいデバイスも開発されています。音声検索が一般的になればまた新しい広告手法が生まれてくるでしょう。

また「5G」の時代が到来すれば、動画コンテンツや動画広告の時代がやってくるはずです。

このように Web マーケティングの業界には、今後も市場を成長させるであろう手法やアイデアがたくさんあります。これほど発展が予測されている業界は他にはありません。

20~30代が活躍する若い業界

Web マーケティング業界は歴史もまだ短く、20代や30代でも会社を設立したり大きな業績を上げたりしている人がたくさんいます。

全体的に若い人が多い業界なので、自由にチャレンジできる企業文化を持つ企業が多いです。新しいアイデアやテクノロジーに対して柔軟に対応できるので、業界全体としても今後さらに発展していけるでしょう。

Web マーケティング会社では、 従業員の平均年齢は20代後半から30歳前後ということが多いようです。
また若くても努力次第で昇進でき収入を上げることができるので、やりがいを持って働いている人が多いです。

Webマーケティング業界の年収は?

高い給与を得ることができる業界だと言いましたが、Webマーケティング業界は平均的に給与水準が高いと言えるでしょうか。

転職サイトでは Webマーケティング職の平均年収として以下のような 数字が出ています。

新卒:300 ~ 500万円
中堅:400 ~ 700万円
リーダー:500 ~ 800万円
マネージャー:600 ~ 1000万円

金額だけ見ると、それほど高い金額ではないように見えるかもしれません。
ただ日本のサラリーマン全体の平均年収が427万円であることを考えると、年齢や経験年数に関係なく高い収入を得やすい仕事だと言えるでしょう。

また、中には20代前半からマネージャーや役員になり、年収1千万円以上を稼いでいる人もいます。

Webマーケティングスキルの将来性は?

ここまで Web マーケティング業界についての将来性をお伝えしてきました。
しかし、これからの時代には業界や会社に依存せず、自分自身に付加価値をつけるスキルの修得も必要です。

ここでは「 Webマーケティング」というスキル自体の将来性について考えていきます。

どの業界でも応用できるマーケティングスキル

現代はWeb上で物を売る機会がどんどん増えてくるのですから、 Web マーケティングのスキルは、基本的にどの業種業態でも活用することができます。

会社の仕事を頑張って成果を出したとしても、転職をして他の業界や会社に移ったとたんに使えないスキルになってしまうのでは、それまでの時間も頑張りも無駄になってしまうでしょう。

しかし、Webマーケティングのスキルや知識であれば、業界業種によらずどこででも価値用できるのです。

人材が少なく市場価値を高められる

Web マーケティングのスキルはこれから多くの企業に求められるスキルです。
人材が不足している業界でもあるので、Webマーケティングのスキルを身につければ、自身の市場価値を高めることになります。

自分自身の価値を高められたら、選択肢も広がります。
キャリアアップやジョブチェンジにもチャレンジでき、思った通りのキャリアを作りやすくなるでしょう。

このようにWebマーケティングは、自身のキャリア形成にも影響する非常に将来性の高いスキルと言えるでしょう。

ライフプランに合わせて働け、キャリアが断絶しない

Web マーケティングのスキルがあれば、将来的に独立し1人でビジネスを行うことも可能です。実際、現在はフリーランスでマーケターとして活動する人も増えています。

また副業OKの会社なら、サラリーマンをしながら副業でWebマーケティングのコンサルタントをして収入を得ることも可能です。

また、Webマーケティングは女性にもおすすめです。

どうしても結婚や出産によってキャリアを中断しがちな女性ですが、Webマーケティングのスキルがあれば自宅で働くことも可能です。自宅勤務可能なWebマーケティングの会社も増えています。

このように、ネットに繋がった環境であれば場所に縛られず仕事をすることができるので、会社に勤めながらも海外に在住したり、旅行しながら仕事をしたり、 気分転換に外のカフェに出て仕事をしたりと、Webマーケティング業界では自由な働き方をしている人が多いです。

でも、Webマーケティングの仕事はAIにとられるのでは?

Web広告市場の成長傾向、 Web マーケティングスキルの汎用性や生み出せる価値の高さなどから、Webマーケティングは非常に将来性が高いということをお伝えしてきました。

ただそんな業界でも不安に思われている要素はあります。それが「AIの発達」です。

Webマーケティングの世界ではAIに限らず、自動化・機械化が進んでいます。そのため、「将来広告運用者の仕事がなくなる」という人もいるのです。

では将来、本当にWeb マーケティングの仕事は全部 AI や機械に取って代わられてしまうのでしょうか?

もちろん未来で何が起こるかはわからないのですが、今のところ、そのような未来が来る可能性は低いと考えています。

確かに今、Webマーケティング業界でもAI の導入は進んでおり、昔は運用者が手作業で行っていたキーワードの入札単価の設定なども、Googleなどの広告プラットフォーム側で調整してくれるようになりました。

しかし、その分Webマーケティング担当者としては、本質的な施策を行う時間が増えたとも考えられます。

これまでは広告の数字を少しでも良くしようと設定に時間をかけていたものが、機械でもできる部分は機械に任せて、もっとクリエイティブな施策の立案に時間を使えるようになったのです。

Webマーケティングとはいえ、実際に商品やサービスを購入するのは画面の向こうの人間です。

相手が何を求めて、何を考えて情報を探しているのか、どのように商品の情報を知ってもらうかなどの人間心理を理解した施策を行うには、AIや機械ではもう少し時間が掛かるでしょう。

Webマーケティングスキルはこの先も長く役立つ

AIや人工知能に仕事を取られることはない、といいましたが、実際どんなテクノロジーが開発されて世界が変わってしまうかはわかりません。

YouTuberが生まれたように、今の子供が大人になるころには、まったく違う職業が誕生しているのでしょう。

しかし、そんな変化の速い時代で生きるのであれば、Webマーケティングは非常に将来性の高いスキルです。

市場は確実に伸びていきますし、Webマーケティングのスキルや経験はビジネスが存在する限り価値あるものです。

・一貫した付加価値の高いキャリアを作りたい
・新しいことを勉強するのが好きでワクワクする
・時間や場所を選んで働けるようになりたい

そんな人は、Webマーケティングを職業の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。