「インスタ映え」という言葉があるくらい、今のSNS社会でのInstagramの存在は大きなものとなっており、そこに目を付け、広告を出す企業も非常に多いです。
ただ、InstagramはFacebookの傘下にあり、実際にInstagram広告を出稿する際にFacebookの広告マネージャーを使用する人も少なくないです。
ではInstagramとFacebookにはどのような違いがあるのでしょうか?
そこで今回は、Instagram広告とFacebook広告、2つの違いについてをご紹介します。
目次
1.Instagram広告とFacebook広告の違い
Instagram広告 | Facebook広告 | |
国内月間アクティブユーザー数 | 2,000万人 | 2,800万人 |
ユーザー層 | 20〜30代が多い 女性比率が高い |
幅広い年代の人が多い ビジネス目的で利用している層が多い |
配信方法 | 画像・動画・ストーリーズ | ニッチな商品やサービスの認知拡大・購入 |
向いている配信目的 | ブランドアピール広告向き(商品やブランドの認知度の拡大や好感度を上げる、など) | ニッチな商品やサービスの認知拡大・購入 |
ターゲティング | Facebook同様に詳細なターゲティングが可能(ユーザー層が若いので注意が必要) | 高精度なターゲティングが可能(年齢・性別・興味があるもの、など) |
Instagram広告とFacebook広告の違いを簡単に表にしてみました。
Instagramは他のSNSと違い、写真や動画がメインという特徴からか、男性よりも女性の方が使用しています。
そのため、クリエイティブも写真や動画でどれだけインパクトを与えられるかがカギとなっており、ブランドの認知拡大などの目的で使用する企業も非常に多いです。
また、ターゲティングはFacebookのものを使用するので、細かい指定が可能です。
2.Instagram広告とFacebook広告のメリット・デメリット
Instagram広告 | Facebook広告 | |
メリット |
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デメリット |
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デメリットとしてはほぼ同じですが、メリットに関してはそのユーザー層や媒体自体の特徴によって多少の違いが出て来ています。
例えば、Instagramではおしゃれなクリエイティブの方がインパクトを与えやすいのに対し、Facebookでは分かりやすい方が反応が良い、などです。
ただ、InstagramはFacebookの傘下だけあって、似ているところは非常に多いので、広告を配信する”目的”と”どんなユーザー層に届けたいか”で選んでいくと良いかもしれません。
3.広告のタイプ
Facebookの傘下であるInstagramですが、その特徴から配信出来る広告のタイプにも違いがあります。
Instagramには下記の4つの広告タイプがあります。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
写真広告
ユーザーのフィード部分に表示させる画像タイプの広告です。
Facebookと同じく、画像の20%以上をテキストが占めてはいけないというルールがあるため、注意が必要です。
動画広告
写真広告と同じく、フィード部分に動画を表示させることが出来るタイプの広告です。
Instagramにおいて、動画視聴時間や滞在時間は上昇しており、今後もますます勢いを増していくだろうタイプの広告です。
画像と違い動きがありますので、その動き方もきちんと考える必要があります。
カルーセル広告
横にスライドさせることで、複数枚の画像を表示させることが出来るタイプの広告です。
画像を複数枚表示させることが出来るので、画像のみでストーリー性を出すことが出来ますし、1枚の長い画像を分割して表示することが出来ます。
ストーリーズ広告
フィード上部に表示されるStoriesに写真や動画を配信出来る広告です。
全画面で表示されるこの広告は強い訴求力を持ち、また、通常ユーザーの投稿は24時間で消えてしまう仕様からユーザーにも人気があり、しっかりリーチすることが出来ます。
Instagramの広告については下記記事にてご紹介していますので参考にしてみてください。
「【2018年最新版】Instagram広告とは?その全てを分かりやすく解説!」
Facebookには下記のような広告タイプがあります。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- 近隣エリア広告
- リード獲得広告
- アプリインストール広告
画像広告
Facebookのフィード部分に画像が表示されるタイプの広告です。
こちらもテキストの20%ルールが適用されるため、その部分には注意が必要です。
動画広告
こちらもInstagram広告と同じく、フィード等に動画を表示させることが出来ます。
動画の場合、画像広告と違ってテキスト20%ルールに縛られないなどのメリットはありますが、サムネイル画像には適用されます。
また、動きが必要になるので、構成などをしっかり考えなければなりません。
カルーセル広告
Instagram広告と変わらず、複数枚の画像を表示させるタイプがカルーセル広告になります。
カルーセル広告に関しては下記記事も参考にしてみてください。
「カルーセル広告を作る7つの手順と効果的に使うポイント」
リーチ広告
リーチ広告とは実店舗を持つ企業に最適で、店舗の近くにいるユーザーに対してリーチすることが出来ます。
使用出来るフォーマットとしては写真広告や動画広告など、幅広く対応しています。
ユーザーが実際にどこにいるのか等はIPアドレスやユーザーの友達の位置情報など、様々な要素からユーザーの位置情報が割り出されているようです。
リード獲得広告
リード獲得広告とは、ユーザーのメールアドレス等の連絡先を取得するようなタイプの広告です。
別のサイトに飛ばすのではなく、Facebook上で公開している連絡先情報が自動で入力されるため、数ステップでユーザーの情報を取得することが出来ます。
実際に、モバイルにおいては効率よくリードの獲得が出来ます。
リード獲得広告については下記記事も参考にしてみてください。
「Facebook広告の「ビジネスのリードを獲得」の特徴と効果」
アプリインストール広告
アプリインストール広告とは、スマートフォンユーザーに対し、インストール数のみを増やすことを目的とした広告です。
Facebookはモバイルから利用している人が非常に多く、Facebook特有の精度の高いターゲティングを活かし、しっかりとターゲティングを行うことで、成果を上げることが出来ます。
また、既にそのアプリをインストールしているユーザーに対しては広告は表示されないので、アプリをインストールしていないターゲットのみを狙うことが出来ます。
アプリインストール広告に関しては、下記記事を参考にしてみてください。
「Facebook広告の「アプリのインストール・エンゲージメント数を増やす」とは」
4.出稿方法
Instagram広告とFacebook広告、どちらも共通するのですが、広告を出稿する際に最低限必要なものとして、Facebookページがあります。
Instagram広告に関して、Instagramアカウントを持っていなくても広告を出稿することは可能ですが、広告に対するコメントへの返信・削除は出来ず、インスタのアカウントネーム部分はFacebookページ名がグレーで表示され、クリックすることが出来ません。
無料で作れますし、時間にしても数十分程度で作成することが出来ますので、Instagram広告を出稿する場合はInstagramアカウントの取得をおすすめしています。
Facebook広告の出稿手順については下記記事を参考にしてみてください。
「5ステップで出来る!Facebook広告の出し方と全手順」
5.広告で成果を出すためのコツ
ここでは【Instagram広告/Facebook広告共通】と【Instagram広告】の2種類のコツをご紹介します。
【Instagram広告/Facebook広告共通】
Instagram広告、Facebook広告共通で成果を上げるためのコツとしては下記のようなものがあります。
- 明確な目的を持ってキャンペーンを使い分ける
- ターゲットを複数設定する
- カスタムオーディエンスの活用
①明確な目的を持ってキャンペーンを使い分ける
ユーザーにどのような行動をとってもらいたいのかを考えてキャンペーンの目的を設定しましょう。
目的別に分けて配信することで、成果をきちんと出せる確率も変わってきます。
②ターゲットを複数設定する
広告を配信するターゲットを細かく設定することが出来るので、複数作成して配信することを推奨しています。
そうすることで、成果の出やすいターゲットを見つけることが出来るので、しっかりとした結果を出すまでの時間を短縮することが出来ます。
③カスタムオーディエンスの活用
自社で持っているリスト(メールアドレス等の顧客情報)を使った類似配信は成果が出やすい傾向にあります。
リストを使用出来るのであれば、カスタムオーディエンスの活用をおすすめします。
【Instagram広告のコツ】
Instagram広告のコツとしては下記のようなものがあります。
- インスタ映えするクリエイティブの作成
- 「情緒」に訴えかける
①インスタ映えするクリエイティブの作成
テキストも重要ではありますが、何よりも画像や動画が重視されます。
Instagramは写真共有SNSですので、利用するユーザーは写真を目的にしています。
ですので、画像や動画の作成に注力し、いかに魅力的なものを作れるかが大切になってきます。
②「情緒」に訴えかける
「感情」や「共感」に訴えるSNSなので、無機質なものではなく、感情に訴えかける内容にするように心がけましょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、Instagram広告とFacebook広告の基本的な特徴をご説明しました。
どちらもブランディングやプロモーションにおいて、とても有効な広告の一つです。
導入も簡単に出来ますので、お試しで配信してみるのもおすすめです。