まずこれだけで始めよう!初めての一人暮らしに必要なものと選ぶ時のポイント

毎年4月には多くの人が一人暮らしを始めます。
進学や就職をきっかけにして、実家から離れ初めての一人暮らしをする時に、一体何をそろえればいいのか?

最初からそろえておくべきもの、少し経ってから買った方がいいもの、使える費用との調節の仕方などを解説します。

1人暮らしの最初から「絶対に」必要なもの

自炊ができる冷蔵庫

生活スタイルにもよりますが、冷蔵庫は新生活の初期には購入しましょう。
自炊を心がけることで食費の節約にもなりますし、より健康的な生活を送ることが出来ます。

また家に食べ物・飲み物をある程度ストックしておけることは精神的な安定にもつながります。

冷蔵庫の設置スペースについては、縦横がピッタリ収まるのでは大きすぎるので要注意です。
冷蔵庫の場合、熱を逃がすために縦横+10センチ程度のスペースが必要になるので、実際に購入できるのはスペースよりひと回り小さい冷蔵庫となります。

その他の注意点としては、冷蔵庫には右開き・左開きがありますが、これを間違えてしまうとキッチンで使いにくくなります。設置場所や実際に使うことをイメージして、開けやすい冷蔵庫を選びましょう。

冷蔵庫の容量は、少しでも自炊をするつもりならビジネスホテルにあるような小さな冷蔵庫(容量40~50L程度)では絶対に足りません。「飲み物を冷やすことにしか使わない」という人なら生活可能です。
1人暮らしでも、容量150~200L程度の冷蔵・冷凍庫をおすすめします。

新居のスペースに収まる洗濯機

部屋を決めたら洗濯機を置くスペースを測っておきましょう。
1人暮らしであれば、2~3日分をまとめて選択することを考えて容量5.0~6.0KG以上のものがおすすめです。

コインランドリーを使うという手もあるのですが、何年ものことを考えると洗濯機を購入する方がお得ですし、こまめに洗濯ができていつも清潔な服を着られることは毎日の気分にも影響します。

注意が必要なのは洗濯機のサイズです。室内で洗濯機を設置する場合には防水パンが設置されているので、そこに上手く置ける大きさでないと設置できません。
また設置の際に蛇口の位置などが問題になる場合もあります。

商品によりますが、洗濯機の高さより蛇口が10センチは高いところにある必要がありますので、スペースの縦横だけでなく蛇口の高さも調べておきましょう。

十分な明るさの照明器具

照明があらかじめ部屋についていない場合があるので、事前に確認して購入しておきましょう。
また照明は部屋の雰囲気を大きく左右するポイントです。

本を読んだり勉強したりするのであれば十分な明るさが必要になりますし、リラックス出来るのが最優先であれば間接照明などでもいいかもしれません。

形もオーソドックスなシーリングライトから、個性的なランプまであるので自分の好みと必要な明るさに応じて選びましょう。

もし最初から部屋についている照明があれば、しばらくはそれを利用して部屋のイメージが固まったら買い替えるのがいいでしょう。

またこの時に外した照明器具は退去時に現状回復しないといけないかもしれないので、捨てないで取っておくか不動産屋さんに確認しましょう。

外からの視線を遮断するカーテン

意外と忘れがちな家具です。カーテンは引っ越し初日からかけるのがベストです。
高層階ならまだいいのですが、低層階では夜になると外から丸見えになってしまうからです。

ただカーテンは細かくサイズが違うので、必要な窓の数やサイズ、カーテンレールのあるなしを確認しておきましょう。

また特に女性の場合は光を通さないで室内の様子が外に漏れないように対処しましょう。明らかに女性が住んでいそうな柄のカーテンも避けたほうが無難です。

また外からの目線を遮る以外の機能として、カーテンは室外からの冷気をシャットダウンしてくれます。
窓で外の気温に影響された空気を閉じ込めてくれるので、室内の空気を一定に保つ効果があるのです。この点でも分厚くて遮熱・保温効果が高い遮光カーテンがおすすめです。

引っ越しの夜にゆっくり休める布団

忘れる人はいないと思いますが、1人暮らしの初日から部屋で眠る場合には準備が必要です。
新生活が3月4月から始まる場合はまだ寒い地方もありますので、いきなり心細い思いをしなくて済むように準備しましょう。

ベッドについては最初から準備してもいいのですが、荷物を整理するまでは置くスペースが確保できないケースもあります。

最初は布団だけを持ち込んで、他の荷物が片付いてからベッドを置くスペースを確認の上で、部屋にあったサイズや雰囲気のものを購入することをおすすめします。

タイプに合ったコンロ(ガス開栓の準備も)

新しい部屋であればガス、もしくは電気のコンロがついているはずですが、自分で購入するパターンの場合、コンロがないと料理ができません。
プロパンガスと都市ガスでは機器に互換性がないので注意してください。

またガスについては開栓に本人の立ち合いが必要になりますので、事前に電話やインターネットで申し込みをして立ち合いの日時を決めておきましょう。
3月4月の引っ越しシーズンは混む場合があります。

また、お風呂の湯沸かしがガスの場合はガスの開栓作業をしないとお風呂に入ることも出来ません。

引っ越し初日はたくさん動いて汗をかくと思うので、お風呂には絶対に入りたいと思いますが水しか出ない…ということになります。コンロのガスよりこちらの方が深刻ですね。

使用用途に応じた電子レンジ・オーブンレンジ

今はコンビニの商品でも冷凍食品が発達しているので、自炊をしなくても電子レンジがあれば美味しい食事が出来ます。

単に電子レンジ対応の食品を温めたいだけの場合は単機能レンジを購入するほうが安上りです。
ただし「パンをトーストしたい」というように他の機能も使いたいのであれば、オーブンレンジを購入してレンジ機能とトースター機能を使いましょう。

コンビニのパンでも少し焼きなおして食べるだけでカリッフワッとして豊かな気持ちになりますし、冷凍のピザも焼けるので、オーブン機能がある方がお得ではと思います。

ただしオーブンレンジを冷蔵庫の上に置くときは、冷蔵庫がその使用に耐えるか、冷蔵庫のトップテーブルの耐熱温度を確認してから置くようにしましょう。

電子レンジ機能だけの場合は、本体が熱くなることがないので基本的に問題ありません。

最低限の調理器具

基本的な調理器具がそろっていると便利です。
最初に絶対必要なのはフライパンと包丁・まな板でしょう。
これだけあればひとまず料理ができます。

特にフライパンがあればお湯も沸かせますし、レトルト食品を温めることも出来ます。
そのためにも少し深めのフライパンがおすすめです。

その他にあったほうがいいもの

他にも新しい生活をスタートするには以下のようなものが必要です。
これらは忘れてしまっても近くのスーパーやコンビニで買えるので、大きな問題にはならないでしょう。

・タオル(バスタオル
・トイレットペーパー
・歯ブラシなどの消耗品

1人暮らしをして少し経ってから買うもの

本当に必要か考えたいテレビ

テレビは設置場所をとるとともに、新生活の時間も奪っていきます。
学生にとっての勉強や社会人になってからのスキルアップを考えるのであれば、これを機にテレビのない生活にチャレンジしたいところです。

そうでなくても今はスマホやPCの動画サイトで自分の見たい番組や動画を見ることができます。
テレビの必要性は以前より大きく下がっているので、しばらくして生活が落ち着いてから「それでも欲しい」と思ったら買うくらいでいいでしょう。

大きなスペースを占めるテーブル・タンス

テーブルやタンスは部屋に占める割合が大きいので、購入するときのイメージよりも圧迫感があるとか部屋のイメージに合わなかったと後悔しがちです。

生活が落ち着いてから置くスペースを考えて購入するほうが安全です。

必要な時にはすぐ使いたいエアコン

新しい部屋の場合は設備としてあると思いますが、古い物件だとエアコンがない場合もあります。

春や秋であればすぐには必要ないかもしれませんが、夏や冬になると健康に影響します。
部屋の大きさに合わせて購入し、取り付けてもらいましょう。

また、この時の取付工事も夏や冬になってくると込み合って、欲しい時にすぐに取り付けてもらえないので、早めに購入・工事の予約を取っておくと安心です。

実はスペースをとる掃除機

掃除機も購入することが当たり前だと思っている人が多いですが、実は一人ぐらしの家では結構場所を取ってしまいます。

フローリングの部屋であれば、掃除機でなくてもクイックルワイパーのような簡易モップを使えばかなり収納スペースが節約できます。

こだわると生活レベルが上がるもの

一人暮らしをする時には可能な限り出費を抑えたい人がほとんどだと思います。
しかしもし、もう少し贅沢ができるなら、家事の時短につながり生活の質を圧倒的にを上げるとWeb上で評判の以下の家電について購入を検討してもいいでしょう。

家事の時間が短縮できるドラム式洗濯機

今のドラム式洗濯機は、夜洗濯ものを入れておくと朝にはきれいな状態で乾いたものを着ることができます。
洗濯物を洗う→干す→乾いたらたたむ、という家事を省略することができるのです。

一人暮らしの分量ならそんなに手間でもないと思うかもしれませんが、実はこの一連の作業、結構面倒くさいです。

また、もう寝ようと思っていたのにうっかり洗濯機を回してしまった!洗濯が終わって干し終わるまで寝られない…なんてうっかりもあります。
そんな時は洗濯が終わるまで40分、干し終わるのに10分くらいの時間がかかります。

ドラム式の洗濯機があれば洗濯ものの状況が天気にも左右されませんし、毎日の少しの家事が削減されてゆとりが増えるのです。

高くても寝心地の良いベッド

上でも書いた通り、一人ぐらしの場合、荷物が落ち着くまでは布団で過ごすのがおすすめです。

そして部屋の物の配置や使い方が落ち着いてベッドを購入するとなったら、価格と大きさだけで安いベッドを購入するより、自分で実際に寝てみて寝心地の良いしっかりしたベッドを購入することをおすすめします。

というのも新生活で環境が変わって疲れがたまったり、ストレスがかかったりする中で、良いベッドによって質の良い睡眠が取れることは心身の健康にとってすごく価値があることだからです。

「ベッドってそんなに寝心地が違うものなの?」と思うかもしれませんが、だまされたと思って寝具売り場に行って片っ端から寝てみてください。全然違います。

お米が美味しく炊ける炊飯器

炊飯は実は鍋やレンジでも出来ますので、炊飯器をあえて買わなくても問題ありません。
さらに1人暮らしでよく購入される数千円の炊飯器はマイコン式といって熱が上がるのに時間がかかるため、炊きあがりにムラが出来たりしてあまりおいしくないのです。

お米が好き、美味しいお米が食べたいという人は少し奮発してIH式の炊飯器を購入することをおすすめします。

さらに圧力IHというタイプもあるのですがこの場合価格も上がりますが容量も5合など家族向けになってくるので1人暮らしには大きすぎると思います。
IH炊飯器で1回に2合くらいで炊いて、一食分ずつ小分けに冷凍して置くのが効率的です。

費用を節約したい時のアイデア

1人暮らしに必要な家具・家電を紹介しましたが、そうは言っても一人暮らしを始めるだけでかなりのお金がかかります。
少しでも初期費用を抑えたい。そう思う人は以下のような方法を考えましょう。

知人に譲ってもらう

知人に一人暮らしを始めることを言っておくと、まだ使えるけど買い換え予定のものを譲ってくれることがあります。
素人同士の取引になるため保証などはされませんが、とりあえず使えるのであればありがたいでしょう。

ただし、以下のような心配点もあります。
・運搬も素人が行うのでその過程でぶつけたりして故障してしまう可能性がある
・家電はサイズが違う、設置の際に特別の金具が必要などで上手くいかない可能性がある
・仮に洗濯機や冷蔵庫がすぐに故障した時、家電リサイクル法により処分に3,000円程度かかる

これらのリスクを考えると譲ってもらうにしても、持ち運びが簡単な家具・家電程度にしておくほうがいいでしょう。

高級ベッドに関しては使用年数にも寄りますが安価なベッドよりへたりにくい傾向があるので、運搬さえクリアできれば良い買い物といえるかもしれません。

中古の商品を購入する

家電製品の中古品を販売しているお店もたくさんあります。
価格は使用年数や型によりますが、使えるのであればお値打ちの商品もあります。

家電量販店の新品よりは短いですが、その店の保証がついていることもあります。
販売前に、保証期間やきれいに洗浄されているのかなど確認し、新品と同じようにはいかないということを理解して購入するのであれば選択肢に入ります。

家具家電付きのシェアハウスに住む

自分で家具・家電を揃えないで済ませることも可能です。

都内には家具家電付きのシェアハウスも多く運営されています。
通常の賃貸物件より初期費用も安いので、まとまったお金は用意できないけど一人暮らしを始めたい人にとっては選択肢になります。

ただしシェアハウスごとにかなり雰囲気が違うということと、出る時にはやはりイチから家電を購入する必要があることが注意点です。

すぐに留学する予定がある、つなぎとしての1人暮らしの場合にはおすすめです。

ジモティなどのサイトで譲ってもらう

ジモティなどのコミュニティサイトでは、不要になった物を必要としている人に譲る投稿が多くあります。

引き取りに来てくれる人という条件があったり、知人に譲ってもらう時と同様素人同士のやり取りなので不安はありますが、破格で良い品物を譲ってもらえる可能性もあります。

2~3ヵ月かけて自分の生活を作るつもりで

「新生活を始める」と思うと、楽しみでもあり思わずたくさんの物を買ってしまうことがあります。
しかし、一人ぐらしの部屋は内見で何もない部屋を見た時より暮らし始めると狭く感じますし、荷物も意外と多いものです。

たくさん買い込んでしまうと、荷物がクローゼットに入りきらないなど引っ越してそうそう狭い部屋になってしまうかもしれません。

必要最低限の物を揃えたら、生活しながら必要なものを買っていくのが無駄に物を増やさない方法です。
新生活になったら自分の生活も変わる可能性があるので、2か月3か月かけて暮らしやすい部屋にしていくくらいの気持ちで準備を進めてくださいね。