リスティング広告は、数あるインターネット広告の種類の中でも、最も基本と言える人気の広告タイプ。
会社がオンラインマーケティングに力を入れることになり、これから新しくリスティング広告を開始するという担当者の方もいるのではないでしょうか。
新たにリスティング広告の出稿と運用を開始する際には、事前に準備しておきたいことがたくさんあります。
今回は、特に重要な準備事項を10個、厳選してまとめてみました。
これからリスティング広告運用を始める方は、ぜひ一度目を通してみてくださいね。
目次
1. 大前提となる基本の準備編
まずは、リスティング広告に限らずインターネット広告を出稿するなら大前提となる、基本の準備をご紹介します。
ここで取り上げる3つの項目は「3C分析」とも呼ばれ、マーケティングの世界ではよく聞く分析です。
意外と疎かにしがちな部分なので、一つひとつしっかりチェックしましょう!
準備事項①:自社製品・サービスの「セールスポイント」を整理する
これからリスティング広告で宣伝をするにあたって、「自社製品・サービスの強みやセールスポイントは何なのか」を今一度整理してみましょう。
ユーザーは数多くの競合製品の広告と見比べながら、一番興味を惹かれたものをクリックします。
自社製品の売りを明確にし、それを広告の見出しや本文に盛り込んでいかなければ、ただ埋没するだけになってしまいかねません。
そのためには、まず自分たちで「自社の売りは何なのか」をはっきりさせることが大切なのです。
準備事項②:ユーザーのニーズを調査・分析する
「ユーザーはどんな点を重視しているのか」「ユーザーがこのジャンルで困っていることは何か」など、ユーザーのニーズを調査・分析することは、マーケティングの基本です。
ある程度既存顧客がついているのであれば、顧客を対象にアンケート調査などを行ってみるのも良いでしょう。
普段から蓄積しているカスタマーデータがあれば、それも改めて引き出して分析します。
ユーザーの求めているものがある程度わかっていないと、出稿開始後の運用で迷走してしまうかもしれません。
準備事項③:競合他社の広告をリサーチする
競合他社はどんなキーワードで、どんな広告文を使ってリスティング広告を出稿しているのか、リサーチしてみましょう。
特にリスティング広告を出稿するのが初めての場合は、競合他社の広告から学べる部分は多いはず。
真似できるテクニックを探すとともに、ライバルの広告に欠けている部分も見つけておきたいですね。
ちなみに3C分析については以下のページで詳しく解説されているので、参考にしてみてください。
3C分析を活用して効果的にリスティング広告の成果を上げよう!
2. リスティング広告の具体的な準備編
次に、リスティング広告を出稿するにあたっての具体的な準備事項をご紹介していきます。
ここの部分をしっかりできるかどうかがその後の運用成果や効率を大きく左右することが多いので、すべて着実にクリアしてくださいね。
準備事項④:ターゲットのペルソナを明確にする
自社製品をどんなユーザーに届けるべきなのか、ターゲットのペルソナ(具体的なユーザー像)を明確にしておきましょう。
ペルソナは「関東に住む20代の未婚女性」などのような曖昧でありきたりな定義ではなく、「都内のオフィスに通い、美容と健康への意識が高く、週末には友人とアクティブに遊ぶことが多くて、首都圏の賃貸マンションで一人暮らししている20代後半の未婚女性」といったようにかなり具体的なレベルにまで落とし込むことが肝心です。
準備事項⑤:アドワーズにするかYahoo! プロモーション広告にするかを決定する
リスティング広告のプラットフォームとしては主にGoogle AdWords(アドワーズ)とYahoo! プロモーション広告の2つがあります。
両方に出稿するというのも手ですが、慣れるまではひとつのプラットフォームに専念してノウハウを蓄積していったほうが効率的なのではないでしょうか。
一般的にスマホユーザーはGoogleの利用が多く、PCユーザーはYahoo! の利用が多いと言われますが、最近では若年層を中心にPCでのGoogle利用もかなり増えています。
ターゲット層との相性や商材の特性などを考慮し、最適なほうを選択しましょう。
アドワーズとYahoo! プロモーション広告の違いについては、以下の記事が参考になります!
リスティング広告の2大媒体!GoogleとYahoo!を徹底比較
準備事項⑥:ランディングページを選ぶ(あるいは制作する)
自社製品サイトのうちどのページをリスティング広告のランディングページに設定するのか、決めておきます。
ランディングページの最低条件として、購入ボタンやお問い合わせボタンなど、コンバージョンにつながる箇所が目立つページを選びましょう。
ランディングページに最適なページがサイト内にない場合は、新たな制作が必要です。
ランディングページを制作するときは、次の記事で紹介されているポイントに気を付けるといいですよ。
リスティング広告で重要なランディングページで意識すべきポイント5つ
準備事項⑦:大まかな運用サイクルを決めておく
リスティング広告では、広告を出した後の地道で継続的な運用作業が欠かせません。
広告を出稿する前に、あらかじめ大まかな運用サイクルや運用スケジュールを決めておくと安心です。
予算の割り振り、広告文の見直し、広告効果レポートの作成といった運用タスクを、「いつ、誰が、どのように、どれくらいの頻度で」行うのか、だいたいの枠組みを作っておきましょう。
3. 出稿・運用スタート直前の準備編
続いて、リスティング広告の出稿・運用をスタートする前にしておかなければならない最後の準備事項を3つご紹介します。
いずれもリスティング広告の根幹とも言える、非常に重要な準備です。
準備事項⑧:サイトにコンバージョンタグを設置する
リスティング広告の効果を詳細にチェックして分析するには、サイトのソースコードに「コンバージョンタグ」と呼ばれるタグを設置する必要があります。
コンバージョンタグを正しく設置できていないと詳しい広告の効果やユーザーの行動がわからず、適切な運用改善が行なえません。
コンバージョンタグの発行方法と設置方法は以下のページでわかりやすく解説されています。
準備事項⑨:キーワードを選定する
どのキーワードで出稿するかを決めるキーワード選定は、リスティング広告で必要なあらゆる作業の中でも一番重要な部分かもしれません。
キーワードの洗い出し・選定は、商品名や検索ボリュームの大きいビッグワードなどの「メインキーワード」と、メインキーワードに組み合わせて検索されそうな「掛け合わせキーワード」にわけて考えていきます。
キーワード選定の詳しい手順については、次の記事が参考になりますよ!
準備事項⑩:広告文を作成する
リスティング広告でもやはり広告本文が大切なのは言うまでもありません。
出稿するキーワードや自社ならではのセールスポイントなどを織り交ぜつつ、規定文字数内で魅力的な広告文を作り上げましょう。
広告文には「今ならレディース服が安い」といったような曖昧な文言ではなく、できるだけ「今ならレディース服が最大40%オフ」のように具体的な数字などを盛り込むのがユーザーの関心を惹くコツです。
出稿後も広告効果を見極めつつ、必要ならば文章をブラッシュアップすることも忘れずに!
4. まとめ
ここまで、リスティング広告運用を始める前に準備すべき10個の項目をまとめて見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
リスティング広告は「運用型広告」と呼ばれる通り出稿後の運用が大事な広告ですが、実は開始前の事前準備も同じくらい大切です。
これからリスティング広告を始める方は、ぜひ今回ご紹介してきた内容を参考にして、万全の態勢で出稿開始に臨んでください。